食べやすさのコツ
お弁当づくりで大切なのは、朝つくったものがお昼でもちゃんとおいしいということ。そんな「もちのいい」お弁当作りのコツをご紹介します。
講師: 上田淳子(料理研究家) 子どもが3歳くらいになると、いよいよお弁当づくりがスタートする人も多いはず。でもどんなものを作ったらいいのか、悩みますよね。今週は、小さな子どもがひとりで食べやすく、冷めてもおいしいお弁当づくりのコツをマスターしましょう。
ごはんやおかずは必ず冷ましてから詰める
もちのいいお弁当づくりで一番大切なのは、傷みにくく安全であることです。温かいまま詰めるとお弁当が傷みやすくなってしまうので、ごはんやおかずはバットやお皿に広げ、必ずしっかり冷ましましょう。炊きたてのごはんはザルの上に広げてもいいですね。そのまま保冷剤の上に乗せたり、上からうちわであおげば、より早く冷ますことができます。
夏場のお弁当の注意点
夏に気をつけるべきポイントとして、まず魚や肉の加工品は暑くなったら控えたほうがいいでしょう。また「要冷蔵」の食材は、お弁当に使う前に必ず十分加熱してください。野菜については、ゆでると水分を多く含んで傷みやすくなります。夏は生野菜として使うか、塩もみ野菜にするのがおすすめです。野菜の重さに対して2%の塩をふってもむだけ。ポリ袋などを使うと簡単ですね。
夏に安心!「夏の細巻き弁当」
特別なものを用意しなくても、梅干しやお酢など、昔ながらの殺菌効果のある食材をうまく利用すれば暑い季節でも安心。こうした食材を使った、夏にぴったりの細巻き弁当の作り方です。
夏の細巻きは、具材も傷みにくいものを使いましょう。今回は塩もみキュウリと梅を合わせた梅キュー、ごまをまぶした細切りたくあん、そして肉そぼろの3種です。
1)あたたかいごはん120gにすし酢小さじ2を加えて混ぜ合わせ、バットに広げて冷まします。あらかじめバットの上にラップを敷いておくとさらに衛生的です。
2)オーブンシートの上に縦横半分に切ったのりを置きます。のりに酢飯を広げ、巻き終わり側に、のりしろとして指1本分くらいの余白を残します。
3)手前側に塩もみしたキュウリと梅肉をおき、オーブンシートを巻きすの代わりにして巻いていきます。巻き終わりに下の部分を引っ張りながら全体をきゅっと締めると崩れにくくなります。他の具材も同様に巻いて完成。
冬においしい!「鮭のマヨネーズ焼き弁当」
気温の低い冬は、冷めても脂分が固まりにくい材料を選ぶといいですね。鮭はマヨネーズを塗ることで、冷めてもしっとりと柔らかい食感を保つことができます。
1)甘塩鮭を魚焼きグリルやオーブントースターなどで両面を焼きます。
2)そのあとで表面にマヨネーズを塗り、マヨネーズに軽く焼き色がつくまでもう一度焼きます。
3)副菜に「ゆでジャガの粉チーズまぶし」と「ゆでブロッコリー」を添えて完成。
毎朝のお弁当づくりは大変ですが、「おいしかった」と空っぽのお弁当箱を渡されるときのうれしさは格別。作るほうにとっても、食べるほうにとってもかけがえのない思い出になります。がんばりすぎず、基本をおさえて続けてみてくださいね。
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