食べやすさのコツ
子どもが食べやすいお弁当づくりのコツと共に、基本のお弁当レシピを料理研究家の上田淳子さんに教えていただきます。
講師: 上田淳子(料理研究家) 子どもが3歳くらいになると、いよいよお弁当づくりがスタートする人も多いはず。でもどんなものを作ったらいいのか、悩みますよね。今週は、小さな子どもがひとりで食べやすく、冷めてもおいしいお弁当づくりのコツをマスターしましょう。
食べやすさのコツは、「材料&料理法」「詰め方」「量」
小さな子どものお弁当づくりのカギとなるのは、食べやすい材料と調理法、子どもが取りやすい詰め方、そして食べきれる量の3つです。この3つのコツを踏まえた基本のお弁当料理を紹介します。
鶏もも照り焼き弁当
肉をメインにした基本のお弁当です。ここでは鶏肉の中でも柔らかいもも肉を使います。小さな子どもには、このほかに細かくて口当たりのよいひき肉や、豚肉の場合は柔らかい肩ロースがおすすめです。
材料:鶏もも肉 50g、塩 少々、しょうゆ 小さじ1、みりん 小さじ1、水 大さじ1、サラダ油 小さじ1/2
作り方:
1)鶏肉は一口大に切り、塩をふって下味をつける
2)油を熱したフライパンで皮の面から鶏肉を焼き、焼き色がついたら裏返す
3)水を入れてフタをし、蒸し焼きにする
4)しょうゆとみりんをからめる
※調理のコツ:鶏肉のように厚みのある肉は、蒸し焼きにすることで、しっとりと仕上がり、食べやすくなります。
※副菜:「素揚げ野菜のだししょうゆ漬け」「キュウリのおかかあえ」
カジキのケチャマヨソテー弁当
魚をメインにした基本のお弁当レシピ。子どものお弁当には、骨が外しやすい鮭や、カジキなどの白身魚がおすすめです。今回は、カジキを子どもの好きなケチャップとマヨネーズでソテーして、しっとり仕上げます。
材料:カジキ 30g、塩 少々、ケチャップ 小さじ1、マヨネーズ 小さじ1/2、サラダ油 小さじ1/2
作り方:
1)カジキは一口大に切り、塩少々をふって、油を熱したフライパンで両面を焼く
2)焼き上がったらケチャップとマヨネーズを加え、全体にからめる
※調理のコツ:魚のおかずのポイントは、焼きすぎないこと。そして魚の表面に調味料をからませながら熱を加えることで、パサつきを防止できます。
※副菜:「素揚げカボチャのハチミツがらめ」「ゆでキャベツのごまあえ」
詰め方・分量のコツ
ごはんは、いつも食べている量が目安です。また、紙やアルミなどの軽い素材の仕切りケースは、おかずにくっついて取りにくいので、小さな子どものお弁当では避けましょう。詰める順番は、最初にごはん、次に大きなおかず、小さいおかずの順です。主食、野菜、肉の割合は3対2対1が目安です。すき間ができてしまうときには、もうひとつ小さな野菜のおかずがあると便利です。ほかのおかずが動かないように、ストッパーとして最後に詰めましょう。また肉そぼろなどのこまかいおかずは、ごはんの間にはさんだり、ごはんに混ぜると子どもでも食べやすくなりますよ。
お弁当は子どもにとって、親元を離れてはじめてひとりで食べる食事になることが多いはず。ひとりでも上手に食べられるお弁当を用意してあげたいですね。
同じ週に放送された番組記事
- (月) 食べやすさのコツ
- (火) 野菜おかずのコツ
- (水) 15分で完成!スピード弁当
- (木) もちのいいお弁当づくりのコツ
PR