言葉で注意できないときは、どうすればいい?
息子(1歳4か月)は、まだ意思を言葉で伝えられませんが、やりたいことがはっきり出てきました。最近では大人のまねをしたがり、家の中のさまざまなものを触りたがります。はさみや歯ブラシなど危険なものを触ろうとしたときは取り上げるのですが、大泣きします。危険なものには触ってほしくないけど、言葉が通じず困っています。どう対応すればいいですか?
(お子さん1歳4か月のママ)
(お子さん1歳4か月のママ)
丸山桂里奈さん(MC) 私は怒ってしまうタイプですね。「怒ってばかりはダメだろうな」と思うのですが、はさみ、歯ブラシ、箸などは危なくて怒ってしまいます。
危ないものは子どもの手の届かないところに置くのが原則
回答:汐見稔幸さん 危ないものは、子どもの手の届かないところに置くか、隠しておくのが原則です。この時期の子どもの場合は絶対です。危ない箸や歯ブラシを持っていたら、取り上げて子どもがわめいてもしかたがありません。
「危険なもの」の代わりになるもので遊ばせる
回答:汐見稔幸さん 例えば、子どもが細長いものが好きなのであれば、「危険なもの」の代わりになるもの、危なくない細長いもので遊ばせてみてください。子どもの気持ちを大事にしながら安全なものに切り替えられないか、少しずつ考えることが大事だと思います。
子どもは話ができなくても親が言いたいことはわかる
回答:井桁容子さん 子どもは話ができなくても、親が言いたいことはわかります。言葉を聞くことはできるけど、言語化できないだけなのです。 「ダメ」と言って、一方的に取り上げるのは暴力的な方法です。子どもは「止められる前にやらなきゃ」と考えてしまうかもしれません。すると「騒ぎには騒ぎで返す」みたいになってしまいます。「ここはいいけど、ここのところはダメ」と伝えて、子どもの理性が働き、危険ではない部分を選べるよう促す工夫をしてみましょう。子どもの触りたい思いを尊重しつつ、命に関わる部分はダメと言う。叱ってやめさせるよりも、きちんと育つことにつながると思います。
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