自我の芽生えとは?
自我の芽生えとは、そもそもどういうことなのでしょうか?
「やりたい」が先走ってコントロールできず、困り始めたころが”自我の芽生え”
回答:汐見稔幸さん まず、「自分でやりたい」意欲が急速に成長してきます。脳の中で回路ができてきて、それを促すようなホルモンがたくさん分泌されるのです。 ですが、「自分でやりたい」だけでは行動できません。「順番は待たないといけない」「これをやるなら、先にあれをしないといけない」など、いろいろな制約があります。それがわかって、「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」のバランスがだんだんとれるようになっていきます。 最初のうちは「やりたいこと」が先走って、自分でコントロールできず、親も、子ども本人も困ってしまうことが起こり始める。そのころを“自我の芽生え”と言っています。
―― 自我は「やりたい」「やりたくない」ではないのですか?
「自分でやりたい」をコントロールできるようになること
回答:汐見稔幸さん 自我は「やりたい」「やりたくない」だけではありません。それをコントロールする力とのバランスです。「やりたい」気持ちが育たないと自我になりませんが、その気持ちをコントロールする力も育たないと本当の自我とは言わないのです。
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