赤ちゃんの笑いに違いはあるの?
生後数日の赤ちゃん。こんなに小さくても笑ってますね。 2か月を過ぎ、きょうだいに遊んでもらってもニコニコ。でも構い過ぎると不機嫌に。笑ったり怒ったり、表情豊かです。
こちらの生後間もない赤ちゃんも、寝ながらにっこり。 1歳半の今も、寝ながら笑っていることがあるそうです。夢を見ているのかな。
ママのお気に入りのバッグに顔を近づけると大笑いする赤ちゃん(3か月)。笑う「ツボ」は、日によって変わるそうです。
この赤ちゃん、3か月のときの笑いのツボは「ママのせき払い」。 大きくなってからは、パパのくしゃみに大うけです。
いろいろな場面での赤ちゃんの笑いに違いはあるのでしょうか。
―― 生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔はよくあることですか?
新生児微笑・生理的微笑といわれる
回答:開一夫さん 生まれたばかりの赤ちゃんの笑顔は、新生児微笑・生理的微笑といわれています。いわゆる「笑い」とどうつながっているのかはっきりしていませんが、気分がいいときににっこりするといわれています。 一般的に、人との関わりの中で笑うことが多いと思います。一方で、新生児微笑・生理的微笑は、あまり関わりは関係なく自発的な笑いだといわれています。
生後1~2か月以降は、自分に向けられた行動がおもしろくて笑うことも
回答:開一夫さん 生後1~2か月以降に人と関わって笑うのは、自分に向けられた行動だとわかり、それがおもしろくて笑っています。「ママのせき払い」で笑うのもそうですね。
―― 赤ちゃんが寝ながらにっこり笑うのは、夢を見ているからですか?
寝ている間も夢に近い状態で脳は活動している
回答:開一夫さん これは謎ですね。夢を見て笑ったことを証明するには、あとで子ども自身が「夢を見ていた」と言うこと以外に調べることができないからです。一方で、寝ている間も脳は活動しているので、おそらくは夢に近いような状態だと考えられます。
―― 赤ちゃんの笑いのツボは、どうして変わるのでしょうか?
赤ちゃんは見慣れると笑わなくなる
回答:井桁容子さん 赤ちゃんが見慣れてしまい、面白くなくなってしまうためです。だから、しつこく同じことをやると笑わなくなります。同じようなことでも、見せ方や声のかけ方、使い方などいろいろと変えていくほうがいいですね。
―― 赤ちゃんにとって、せき払いやくしゃみがおもしろいのですか?
意外性や大人の表情の変化で笑う
回答:井桁容子さん せき払いやくしゃみに意外性があるからです。せきやくしゃみで息がパッと出たかと思ったら、大人の表情が大きく変化する。不思議で、思わずびっくりして、その意外性で笑ってしまうのです。
―― 笑いのツボは、個人差があるのですか?
わかっていることや興味があることの違いによって個人差がある
回答:井桁容子さん 人によって全く違います。「わかっている」ことの違いや、音や見た目の変化など、好きなことや興味があることの違いもあるので、個人差があります。赤ちゃんは大人よりも五感が優れているともいわれています。
丸山桂里奈さん(MC) よく笑う子もいれば、笑わないでずっと見ているような子もいますね。
井桁容子さん 笑えばよい、というわけではありません。笑わなくても集中して楽しんでいる「博士タイプ」の子や、コミュニケーションが大好きなタイプの子など、いろいろなタイプがいますね。
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