きょうだいで一緒に遊ばない… うまく遊ぶ方法は?

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2024/10/19

出典:すくすく子育て[放送日]2024/10/19[再放送]2024/10/24

きょうだいで年齢差(息子2歳・娘8か月)があります。できることが違いますが、一緒に楽しめる遊びを知りたいです。娘は息子と遊びたくてちょっかいを出しますが、息子は嫌がります。「一緒に遊びたいって言ってるよ」「お兄ちゃんが大好きだから、お兄ちゃんがしている遊びに興味があるんだって」と声をかけてみても、「いやだよ!」となってしまいます。息子は自分の世界を壊されたくないのだと思いますが、きょうだいで仲よく遊べる方法があったら教えてほしいです。
(お子さん2歳・8か月のママ・パパ)


―― 平野さんのお子さんが2歳のころは、なかなか言うことを聞いてくれませんでしたか?

平野ノラさん

一人で没頭して遊びたくなるのが2歳だと思います。3歳になったら、はっきりと言葉にして言えるようになるから楽ですね。2歳と3歳では全く違うと感じました。


―― 子どもの年齢によっても違いがあるのでしょうか。

2歳は自我が育つ時期。遊びの中で下の子の役割を作ってみる

回答:大豆生田啓友さん

2歳は自我が育つ時期です。「自分はこうしたい」が強いので、なかなか折れません。
2歳と0歳では難しいのかもしれません。例えば、下の子がちょっかいを出してきたら、「怪獣になって入りたいのかもね」と声かけするなど、遊びの中で役割を作ってあげるのも一つの方法です。「怪獣ちゃんが来た。お兄ちゃん、じゃあ、一緒にこれ遊べるかな?」のように、ママも一緒に入りながら遊ぶ方法もあります。

保育園などでは、子どものそれぞれの思いや言い分を大事にしている

回答:大豆生田啓友さん

ママのお子さんへの関わりはよかったと思います。上の子には「どうしたかったの?」と聞き、下の子には「本当はお兄ちゃんとやりたかったよね?」と代弁し、それぞれの思いをきちんと聞いて、お互いの言い分を大事にしていましたね。
保育園などでは、このようなことがたくさんあります。そのとき、保育士は裁判官にならないことが大事です。保育士は「あなたはもっとこうしたほうがいい」「こっちはダメ」と言わないで、それぞれの思いや言い分を「そうだよね」と大事にするのです。ママも同じような関わりができていたと思います。
りんたろー。さん(MC)

私は「おもちゃを分けてあげなさい」と言ってしまいそうです。

2歳ぐらいではメッセージを伝えるまででいい

回答:大豆生田啓友さん

2歳ぐらいでは、まだおもちゃを分けるのは難しいと思います。
ただ、ママはさりげなく「お兄ちゃんと遊びたいよね」「お兄ちゃんのことすてきって思ってるよね」と、メッセージを出していましたね。上の子の気持ちは、それなりに上がっていると思うのです。2歳ぐらいの年齢ではそこまででよく、それ以上は求めなくていいと思います。


―― 自我が芽生える過渡期は何歳くらいでしょうか?

2歳前後は自分の思いが強い時期。うまくいかない葛藤でイヤイヤ期につながる

回答:大豆生田啓友さん

個人差が大きく、「自分」が強い子もそうでもない子もいます。2歳前後は自分の思いがとても強いので、その思いがうまくいかない葛藤でワーっとなりイヤイヤ期につながります。イヤイヤ期は、全く悪いものではありません。この時期は、どうしてもそうなります。

2歳前後の時期は子どもの気持ちを理解してあげることが重要

回答:大豆生田啓友さん

2歳前後の時期は、きょうだいを仲よくさせることより、子どもに「あなたの気持ち、ちゃんとわかるよ」と伝えることのほうが、はるかに重要です。自分のことをきちんとわかってもらった人は、他の人の気持ちもわかろうとします。「あなたは小さい子から一緒に遊びたいと思われているんだよ」と伝えれば十分かもしれません。

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