乳幼児期の子どもが通える施設は、大きく分けて3つあります。
まずは「保育園」。正式には「保育所」といい、国や自治体の基準を満たして認可を受けた施設を「認可保育所」、それ以外を「認可外保育施設」と呼んでいます。
「認定こども園」は、保育所と幼稚園の機能をあわせもつ施設です。保育園枠と幼稚園枠で、それぞれ利用できる時間が違います。
「幼稚園」は基本的には3歳からで、ここ数年は預かり保育を実施する園も増えてきています。
―― 保育園・こども園・幼稚園で、保育内容に違いはありますか?
保育園・こども園・幼稚園の保育内容は基本的に同じ
回答:汐見稔幸さん 「幼稚園は教育してくれる」「保育園は預かってくれる」というイメージがあります。でも実際は、基本的に保育内容はみな同じです。それぞれ「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」「幼稚園教育要領」という指針がありますが、2018年度から基本的な保育内容は共通になりました。保育園も認定こども園も幼稚園も同じように、教育も養護もするのです。
乳幼児期の教育とは発達を支援していくこと
回答:汐見稔幸さん 保育園・こども園・幼稚園の「教育」は、文字や数を教えることではなく、子どもの発達を支援していくことです。例えば、色水を使った遊びでは、手先の器用さや色についての知識が育ちます。「水遊びをすることによって育てていく」という目標があるわけです。2歳のころは手先の器用さが大事なのです。 ただ、子どもは好きなことでないとやらないので、いろいろ計画しています。発達を援助するという目標があり、それを教育と言っています。
―― 子どもにとっていちばんいい園は、どう選べばいいですか?
園を見学して納得する
回答:汐見稔幸さん できるだけ園を見学して、自分で納得するのがいちばんです。園によって工夫しているところなどが違います。
ギャル曽根さん 園によって方針が全く違いますよね。厳しいしつけを大事にしている園があり、のびのび育てる園もあります。そういうことも見学したら見えてきますよね。
汐見稔幸さん 園の方針が家庭と一致しているかどうかは、大事な視点ですね。
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