みなさん、子どものしつけはどうしてる?
子どもの「しつけ」はどうしているか、ある子育て支援施設でパパ・ママたちに聞いてみました。
〇小学校までは、子どもの感受性を大事に、やりたいことを自由にやらせてあげたい。 (お子さん1歳9か月のパパ) 〇ある程度の社会性や、いろんな人との関係を知っていくことが大事だと思う。 (お子さん1歳2か月のママ) 〇あまり怒らずに意志を尊重したい。自己肯定感をあげたい。 (お子さん1歳7か月のママ) 〇人間関係を作っていく上で、必要なものはあると思う。 (お子さん2歳9か月・6か月のママ・パパ) 〇今は何か言ってもわからないから、迷惑はかけてもいいと、大人側が割り切っている。 (お子さん1歳8か月のパパ)
このように、幼児期のしつけについてさまざまな意見があります。番組のアンケートでは「どこまで口を出していいのかわからない」「しつけが子どもの自主性の妨げにならないか心配」「友だちと仲よくするにはどうしつければいい?」などの疑問が寄せられました。
子どもの将来のためにどんな「しつけ」が必要なのでしょうか? すくすくファミリーにも聞いてみました。
〇挨拶や人の迷惑にならない行動を身につけるために、小学校に入る前のしつけが大切だと考えています。小さいうちに示してあげないと、大きくなってからでは、なかなか入りにくいのではないかと思います。 (お子さん4歳・3歳・1歳6か月のママ) 〇子どもが親のやってほしくないことをしても、すぐにダメと言うのではなく、本人が自分で気づくまで見守りたいと考えています。ただ、叱られないことで自分勝手になったらどうしようかと少し心配です。 (お子さん2歳9か月・11か月のママ)
丸山桂里奈さん(MC) 「きちんとしつけたい」も「見守りたい」も、どちらの意見もわかるし、大事な考え方だと思います。
しつけは「周りの人が不快になることはやめよう」と伝えること。家によって違って当然
回答:柴田愛子さん そもそも「しつけ」とは何でしょう。「挨拶や食事など、誰が決めているの?」と思いませんか。しつけは国や地域によって違います。私は、しつけを全て親が引き受けて、子どもをコントロールしようという考えが、少し違うと思います。 家によってしつけが違うのは当然です。しつけとは「周りの人が不快になることはやめよう」と伝えることだと思います。周りの人が不快でなければいいのです。
幼稚園や保育園と家庭でのしつけが違ってもいい
回答:柴田愛子さん 例えば、家では大丈夫だけど、保育園では「ちゃんと食べてね」と言われる。これは、保育園では、そういうしつけで、家と違うだけです。保育園でのことまで、家でしつけることはないと思います。場が違えば、まわりの大人も違います。場が違うと、いいこと・わるいことが異なるのは、社会性の原点だと思います。
子どもが自ら学ぶことが大切
回答:大豆生田啓友さん いちばん大事なのは、子ども自身が学ぶことです。発達心理学では、赤ちゃんを「有能な学び手」といいます。赤ちゃんのうちから自分から学ぼうとしているから、大人が先にしつけようとするより、子どもがどう学んでいるかを考えることが大事なのです。
―― 子どもには言い過ぎないことが大事ですか?
親の言葉を聞いて行動をコントロールできるのは4歳以降
回答:柴田愛子さん 言われていることを聞いて、言葉を理解して、納得して自分の行動をコントロールするのは、4歳以降だと思います。1~3歳ではやりたいことをして怒られても、たいてい理由まで考えていませんよね。
りんたろー。さん(MC) 自分の気持ちに気づいて、やりたいことを試して、起きたことに対してトライアンドエラーを繰り返しながらなんですね。
丸山桂里奈さん(MC) 私は、子どもに「自分はこうしてほしい」と思ってしつけをしていました。でも、そうすると自分で人の気持ちに気づけるようにならないかもしれない。
親や家によってそれぞれのしつけがあっていい
回答:柴田愛子さん 大人は言葉を過信していると思います。快・不快は理屈ではなく、「それ、やめてくれない?」という自然体でいいのではないでしょうか。「どちらが正しい」といったことではありません。挨拶をする子に育てたいと思った親が、ふだんから「おはようございます」と挨拶していたら、子どももまねして挨拶するようになると思います。しつけは親にあり、家にありだと思います。
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