子どものことば「通じあう」ってどんなこと?
虫が大好きな息子(4歳)は、人の言っていることはわかり、耳も聞こえるけれど、ことばを発しません。娘(7歳)と変わらない生活をしているのに喃語(なんご)しか出ず、手のサインなどでコミュニケーションしています。
息子は困っていないようですが、この先、私以外の人とも関わるようになると思います。就学のことを考えると心配です。このようなタイプの子は、どれくらいいるのでしょうか。また、私は何をすればいいでしょうか。
(お子さん7歳・4歳のママ)
息子は困っていないようですが、この先、私以外の人とも関わるようになると思います。就学のことを考えると心配です。このようなタイプの子は、どれくらいいるのでしょうか。また、私は何をすればいいでしょうか。
(お子さん7歳・4歳のママ)
子どもの好きなことから広がっていく
回答:久保山茂樹さん いろいろな子どもと出会ってきましたが、全ての力が平均して育つことはほとんどありません。誰にでも凸凹があります。 お子さんの場合、ゆっくり伸びている部分がたまたまことばだったのかもしれません。お子さんの虫が大好きなところや、それにつきあうママはとてもすてきです。そこから広がっていくように思います。
就学児に子どもの状況を小学校に引き継ぐ仕組みがある
回答:久保山茂樹さん 就学のことを心配していましたが、今は園から小学校に子どもの状況を引き継ぐ仕組みができています。お子さんが話さなかったら、文字で書いても、パソコンにしゃべってもらうでもいいのです。いくらでも方法はあるので、今のお子さんが好きなことや得意なことを大事にしたいですね。
ことばの理解・コミュニケーション・聴覚に障害はないが、ことばが出にくい子どもは2歳児の15%という研究もある
回答:田中春野さん ことばの発達がゆっくりであることは、親のせいではありません。ことばの発達は個人差がとても大きく、人それぞれなのです。 例えば、ことばの理解やコミュニケーションなど知的な発達にゆっくりさはなく、耳の聞こえにも障害がないけど、ことばが出にくい子どもは2歳児の15%ほどという研究もあります。原因はまだわかっていません。そのほとんどが、小学校の入学ぐらいまでには追いつくといわれています。
子どものことばに関する相談先
子どもの状況に応じて専門家による適切なサポートが必要な場合もあります。
子どものことばについての相談先として、小児科・小児神経科、児童発達支援センター・保健所・子ども家庭センターなどがあります。また、日本言語聴覚士協会のホームページでも、地域の相談先などを調べることができます。
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