産後のメンタル
実は桂里奈さん、臨月のときに大日向さんと対談して、ある不安を語っていました。「友人が赤ちゃんを産んで、そのあと心の不調を訴えていた、私もひと事ではないと思う」といったものでした。実際に、産んでから気持ちの変化はあったのでしょうか。
退院して3日目のSNSに、当時の心境がつづられていました。
心細かったり不安になったり、自分ってこんな神経質だったかな? ってくらい、まじで自分がわからなくなるときもあります。娘にも不安な気持ちがうつらないように、私が気楽にいかなくちゃね!! 深呼吸します。 (丸山桂里奈さん)
こんなふうに、たびたび不安な気持ちに襲われていた桂里奈さん。産後のメンタルとどう向き合ったのでしょうか。
鈴木あきえさん(MC) 桂里奈さんも、産後の気持ちが不安定になったこともあったんですね。
丸山桂里奈さん 毎日、本当に気持ちのアップ・ダウンが激しくて、行ったり来たりという感じでした。何があるわけでもないのに、突然泣けてきたり。そういったことが今までなかったので、自分でも驚きました。
古坂大魔王さん(MC) 丸山さんは、サッカー選手としては自分に厳しくしていたほうですか?
丸山桂里奈さん まったくそんなことはありません。適当でした。でも、子どものことになると違うんですね。教科書通りにしないといけない、全部しないといけないと思って、追い詰められたところもありました。これまでの人生で、そんなことを考えたことがなかったです。まわりの人たちから「そんなに追い詰めないほうがいいよ」と言われても、「それは私の立場になってみないとわからないよ」と思っていたんです。
古坂大魔王さん(MC) よく「産後うつ」ということも聞きますね。ひと事ではなかったですか?
丸山桂里奈さん 産む前は「絶対自分は大丈夫だろう」と思っていたんです。でも産んでみると、「自分の子どもだから自分の一生をかけて」と考えながら、「この大変なことが一生続くの?」と思って、このままだと自分がだめになるかもしれないと感じるぐらい追い詰められていました。「産後うつ」はひと事ではないと思いましたね。
大日向雅美さん 先ほどから言われている「産後うつ」ですが、細かいことにこだわると、それはうつではなく「マタニティブルーズ(産後ブルー)」なんです。産後、女性ホルモンの急激な変化により、ー時的に心が不安定になる状態を言います。 これは、ほとんどの人がなりえます。出産前から、一過性のブルーになることをわかっていれば、「あっ来た来た!」と思って、周りの人もわかった上でサポートしていると、薄紙を剥ぐように治っていきます。
マタニティブルーズは、ほとんどの場合、産後、数週間のうちに落ち着いてきます。ただし、長引く場合は注意が必要です。少しでも不安を感じたら、かかりつけの産婦人科や助産院、地域の保健センターなどに相談をしましょう。また妊娠中から不安を強く感じる方は、早めに専門機関とつながっておくと安心です。
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