以前「すくすく子育て」で食べない悩みを相談していたご家族が、その後どうなったのか話を聞きました。
当時、お子さん(2歳)の極端な偏食に悩んでいました。例えば、みそ汁は具を食べずに汁のみ。そのほか、ごはん・のり・フライドポテト・しらすとほうれんそうを混ぜたおにぎりだけしか食べません。専門家からは、「大事なのは食事を楽しむこと」「用心深くて食べるのが苦手な子には、無理強いをしないように」とアドバイスがありました。
※2019年放送「子どもの「食」の悩み ~幼児食~/食べるものが限定的。かなりの偏食です。どうすればいいのでしょうか?」より
はじめて見た食べものは恐怖で、食わず嫌いになりやすいんですね。ごはん・しらす・ほうれんそうを混ぜたぐらいのものでも、ちゃんとおなかがいっぱいになって、3つの栄養素、炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラル分があれば、いちおう栄養がとれていると考えていいと思いますよ。 (太田百合子さん)
あれから4年、お子さんは6歳になりました。今は、ニンジンやブロッコリー、甘辛く煮た肉などが食べられるようになりました。でも、まだ食べられないものも多いといいます。
ママ/アドバイスを聞いて、とにかくやってみようと思いました。ただ、しばらくは工夫しても食べなくて、どうしようと思った時期もあったんです。でも、「とりあえず、おなかいっぱいだからいいか」と、あまり思いつめないようにしていました。 そのうち、だんだん保育園で食べるようになってきました。保育園で栽培したオクラを食べるようになったんです。外食でそれ以外のものも食べるようになるなど、少しずつ食の幅が広がりました。 番組で相談した4年前から、「楽しくないと、食事が余計に嫌になるよ」というアドバイスを心がけて、子どもが食べないことであまり責めないようにしています。
―― 今のところ、全部が食べられるようになったわけではないんですね。
ママ/そうですね。でも、ざっくりと捉えるようにしました。親がガミガミ言わないほうが、「食べてみようかな」という気持ちに多少なるみたいです。親の力が抜けて、少しずつ子どもも食事の時間が嫌だと思わないようになって、今は「食べられないものがあってもいいかな。大人でも食べられないものがあるぐらいだから」と思ってます。
―― 親の肩の力が抜けたところが、子どもにも影響があったのかもしれませんね。
ママ/保育園のお友だちの影響がとても大きかったと思います。そのほか、食材が硬かったり、初めて見たものだったりすると全く食べないので、食べられるものに混ぜたり、食感をやわらかくしてみたり、そういうきっかけで食べるようになってきたと思っています。
食べものの感触や音など、試しながら苦手なポイントを一緒に考えてみる
川口由美子さん 食卓を楽しく過ごすことがとてもいいことなので、そんな食事作りをいちばんに考えていきたいですよね。幼児食は、子ども自身に「これは食べます、これは食べません」という意識が出てくるところに難しさがあります。理由はその子によって違うので「こうすれば食べるようになる」と言われていることを実践しても、食べないということは多いものです。 もう少し大きくなってくると、どうして食べられないのか、食べものの感触や音など、試しながら苦手なポイントを一緒に考えてみましょう。とてもよい食事の話になると思います。
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