息子は、嫌なことや思い通りにならないことがあると、衝動的に床や壁に頭をぶつけたり、床に倒れ込んだりします。例えば、外に行きたいときに「ちょっと待ってね」と言われたり、おやつ食べたいのに「後でね」と言われたりしたときです。どうにかやめさせたいのですが、どうすればいいのでしょうか。
(お子さん1歳8か月のママ)
(お子さん1歳8か月のママ)
鈴木あきえさん(MC) この行動も心配だし、体のことも心配ですよね。
すくすくファミリー 長男は嫌なことがあると、まっすぐにぶつかるまで走っていく子で、とても怖かったです。外出のときには、道路に飛び出してしまうのではないかと思ってとても心配していました。
すくすくファミリー 長男が、自分の思い通りにならないことがあると、家の中を走り回ったり、足でドンドンとじだんだを踏んだりすることがありました。それをやる前には「これが食べられなかったら、ぐるぐる回っちゃうから!」「足ドンドンしちゃうから!」と宣言がありました。
―― 遠藤さん、みなさんの話を聞いていかがですか?
思いを言葉にできず、欲求不満がつのって行動に
回答:遠藤利彦さん これぐらいの月齢・年齢の子どもは、自分自身の気持ち、いわゆる「自我」が強烈に芽生えてくる時期です。いろいろな思いが心の中にできてきます。ただ、「これがやりたい」という気持ちが強くても、まだうまく言葉で伝えることができません。結果的に思い通りにならずに欲求不満がつのり、そんな強い感情が、頭を打ちつける、走り回るといった行動につながっていると思います。
―― こんなときに親はどうすればいいのでしょうか?
ケガの心配がある場合は、静止して優しくおさえる
回答:遠藤利彦さん やはり子どもにケガがあってはいけません。あまりにも強く打ちつけるようであれば、静止して優しくおさえてあげましょう。
感情を受け止めて、気持ちを代弁する
回答:遠藤利彦さん 一方で、子どもの感情がはっきり出ている状態なので、それを受け止めることも必要です。映像では、親が「こういうことなのね」と子どもの気持ちを代弁していました。あのような働きかけをしていれば、徐々に減っていくと思います。
古坂大魔王さん(MC) 子どもに「だから悲しかったんだね」「やりたかったんだね」と言うと、とても効果がありました。これは、大人でも相手に「わかります」と言われると、「いい人だな」と思ったりしますよね。代弁は大事ですね。
言葉が使えるようになると、交渉や駆け引きをしながら納得できるように
回答:遠藤利彦さん 「足ドンドンする」と宣言していた話がありましたね。あれは交渉・駆け引きだと思います。言葉をうまく使えるようになると、自分の気持ちを伝えて交渉できるわけです。年齢が上がっていくと、交渉しながら親も子も納得できるところをつくり出していくことができるようになっていくように思います。
行動そのものはあまり心配しなくていいが、ケガには注意
回答:遠藤利彦さん 今はたしかに大変な時期だと思いますが、多くの子どもが共通して通る道筋です。そのような行動そのものは、あまり心配しなくてもいいでしょう。ただ、その行動でケガをすると大変なので、その点には注意してください。
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