赤ちゃんの不思議なしぐさには、どんな意味あるの?

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2024/02/29

出典:すくすく子育て[放送日]2024/02/29

番組「すくすく子育て」に寄せられた「赤ちゃんの不思議なしぐさ」について、遠藤利彦さんに話を聞きました。

キョロキョロ

キョロキョロ

娘(4か月)は、うつ伏せの練習のあとに、なぜか周囲を見渡してキョロキョロします。何か気になるものがあるのでしょうか。

いろいろなものが見られて楽しい

回答:遠藤利彦さん

人間の赤ちゃんは頭が大きく、最初は首がすわっていないので、支えてあげる必要があります。それから、徐々に首の筋肉がついてくると、自分で頭を固定したり、首を動かしたりできるようになります。すると、親が向けてくれないと見えなかったものが、自分で動かして見ることができます。いろいろなものを自分で見ること自体が、とても楽しくてうれしいことなのでしょう。お子さんも機嫌よく「キョロキョロ」を繰り返しているように思います。

寝ながらダンス

寝ながらダンス

娘(6か月)は、いっぱい寝たあとにパパが足を触って起こそうとすると、寝ながらダンスします。

起きているときの遊びが再現されているかもしれない

回答:遠藤利彦さん

いろいろな理由が考えられますが、もしかすると、起きているときに親がお子さんの足を触って一緒に遊んでいることがあるのではないでしょうか。その遊びが、眠っている間にも再現されているのかもしれません。
また、赤ちゃんの段階では、特定の刺激を与えたり、特定の姿勢をとらせたりすると、共通して同じような行動を示す「反射」といわれるものもあります。

赤ちゃんの反射

赤ちゃんには、次のような「反射」があります。

歩行反射

両脇を持って足を浮かせると足を交互に動かす「歩行反射」。

パラシュート反射

うつ伏せで両脇を持って持ち上げると手と足を広げる「パラシュート反射」。

口をあけたり 吸い付く反射

口元を刺激すると口をあける、口にものを入れると吸い付くような反射もあります。


前後にゆらゆら

前後にゆらゆら

娘(6か月)は、四つんばいになって前後にゆらゆらします。前に進みそうだけど進みません。

体を曲げたり伸ばしたりして動きを調整している

回答:遠藤利彦さん

実は、ハイハイには大きな個人差があるといわれています。例えば、うしろに進むハイハイや、クロール型・バタフライ型のハイハイもあります。そのハイハイの動きが生じている過程が、ゆらゆらするような姿勢になっているのかもしれません。
赤ちゃんは、曲げる筋肉、伸ばす筋肉が急速に発達する時期です。体の曲げ伸ばしを調整して、いろいろな行動がとれるようになります。それができること自体が、赤ちゃんにとっては楽しみ・喜びなのでしょう。だから、それを繰り返しているように思います。

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