育休を取得してよかったこと
最後に、すくすくファミリーのパパたちに、「育休を取得してよかったこと」を聞きました。みなさん、育休がすばらしい経験になったと感じているようです。
〇パパ友が何人かできて、パパトークがたのしい!
〇娘が前よりもパパのことを好きになってくれました。
〇子どもと一緒に農作業をしてたのしんでます。
〇育休取得中、子どもと過ごしたたくさんの時間は、お金には換えられない大切な財産になりました。
そして、今、育児休業の真っ最中のパパにも話を聞きました。
中学校で教員をしています。育休に入る前、校長先生のはからいで、全校生徒の前で話をさせてもらえました。育児に限らず、体調不良や家庭の都合などで、「休みたいとき」がありますよね。そんなときに、休みたいときに「休みたい」と言える社会をみんなで作っていこうと話したんです。生徒たちからは、「育児がんばってくださいね」「将来子どもができたら育休を取ります」といった声をかけられました。いいメッセージになったようでうれしかったです。 私自身、育休で父親としても教師としてもプラスの変化を感じます。どの生徒にも赤ちゃんの時期があり、大切に育てられて、今ここにいる。そういったことを、自分の子どもを通して実感し、保護者の思いも大切にしたい気持ちが強まりました。 (お子さん1人のパパ)
―― 天野さん、小﨑さん、みなさんの話を聞いていかがですか?
休むためにどう働くか「休み方改革」が必要
天野妙さん 今、「働き方改革」や「職業訓練(学び直し)」が話題ですが、まだ「休み方改革」は進んでいないと思います。これからは、休むためにどう働くのかという視点も大事になるでしょう。「となりの同僚が休まないから休めない」「上司が帰らないから帰れない」といった考え方ではなく、自分自身や家族にとって何がいちばんなのか、どのような生き方をしていくのかを大切にする。育休は、そのようなことを考えるきっかけになります。 育休は、子どもたちに休み方を教える重要な機会にもなります。この先生のケースでは、ほかの先生にとっても、生徒たちにとっても、生徒の保護者にとってもよい見本になるのではないかと感じました。
誰かが一歩を踏み出すとその後に続いていきやすい
小﨑恭弘さん 私がはじめて育休を取得したのは約25年前です。それから社会が変わっていないところがあると思う一方で、今日のパパをみていると確実に変わっているところもあります。そんな変化に目を向けていきたいと思います。 私は、育児休業やパパの育児の話をするとき、「はじめの第一歩を大事にしよう」と言っています。誰かが一歩を踏み出すと、その後に続いていきやすいのです。今回、話を聞かせてくれた方たちのようなパパが、どんどん増えていくといいですね。子育てをもっと自由にたのしめるように、ご機嫌なパパたちと一緒に社会をつくりたいと思います。
鈴木あきえさん(MC) 今後、育休をとる機会があったら、子どもたちにいい家族のかたちを見せられるかもしれないと気づきました。そのときは、まずはパパとしっかり話し合いたいと思います。
古坂大魔王さん(MC) 育児をしてみて、人生が長くなったと感じます。もう1回、生き直してるように思えるんです。それを、ママたちは感じていたんですね。パパたちも育児を通して感じたらいいのではないかと思います。そのためにも、社会が変わっていくようにしていきたいですね。
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