パパの育休、取らずに乗り切った
パパの会社は不規則な仕事が多く、以前は育児に時間を割くのも難しい状況でした。転機になったのは、2020年、3人目の子どもが生まれたとき、新型コロナの流行でリモートワークがはじまったことです。パパは、このリモートワークをフル活用して、子育ての時間をしっかりとれるようにしたんです。
基本的に、夕方5時から夜9時までを「家族の時間」にして、なるべく家事と育児に集中します。夕食の準備や子どものお風呂、寝かしつけなど、育児と家事に一番手がかかる時間帯に、夫婦一緒に過ごせるようにしました。一緒にすることがとてもありがたくて、夫も変わって、家族の関係性もよくなったと感じます。
4人目を出産してからは、産後ケアのボランティアや、ファミリーサポートなどにも頼りました。ほかにも近所の方など、いろんな人に助けてもらっています。
(お子さん4人のママ)
古坂大魔王さん(MC) わが家もスケジューリングを大事にしていましたね。朝起きる時間を決めて、夕方は6時前に帰ってくる。できれば5時半、園の迎えに行く。それから9時までは仕事をしない。それを週に3回と決めていました。2年半ぐらい続けています。
―― 天野さん、小﨑さん、このような働き方と育児についてどう思いますか?
育休をきっかけに働き方を変える
天野妙さん 育休をとっても、そのあと長時間労働に戻ってしまったら、元の木阿弥になってしまいます。そのため、育休をきっかけにパラダイムシフトを起こして、働き方まで変えることを目指していただきたいと思っています。例えば、男性も時短勤務の制度を利用できます。このパパのようなリモートワークもあります。近所の方のサポートや、外部のサービスを活用することも重要です。
「助けて」と言える力、受援力を身につけて
小﨑恭弘さん 育児のために、パパもママも、まわりの人たちも巻き込む、まさに「チーム育児」ですね。ママだけが育児するのではなく、みんなでするわけです。私も近所に住んでいた友だちの母親にいろいろとお世話になったことがあります。 そのように、まわりの人たちに「助けて」と言える力を身につけてほしい。最近では「受援力」と言われています。子どもは人と人をつなぎます。そのパワーをうまく使える家族・親になってほしいと思います。
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