家事・育児の分担、ルールはどうしてる?
専業主婦で子どもを育てています。パパが仕事でいない時間は育児に集中して、パパがいるときにほとんどの家事をします。例えば、パパが仕事から帰ってきたら、育児をバトンタッチして、食事の支度やおふろ掃除などをこなします。その間、「鼻水はおしりふきで拭いて」「そろそろごはんだから、スモッグを着せて椅子に座らせて」など、私が司令塔になります。具体的にパパへ指示を出して、パパもスムーズに育児をしています。分担ルールは明確に決めずに、子どもの様子に合わせて、夫婦で連携しています。
以前は、パパに「どうして動いてくれないのか? 今は〇〇をやるときでしょ? 察してよ」と思って、ケンカになることもありました。その後、今のように自分の考えを伝えるように変わったんです。みなさんは「分担のルール」をどうしていますか?
(お子さん1歳7か月のママ)
以前は、パパに「どうして動いてくれないのか? 今は〇〇をやるときでしょ? 察してよ」と思って、ケンカになることもありました。その後、今のように自分の考えを伝えるように変わったんです。みなさんは「分担のルール」をどうしていますか?
(お子さん1歳7か月のママ)
―― すくすくファミリーのみなさんはいかがですか?
〇夫婦共働きです。仕事から帰ったら、ママが家事・パパが子ども担当です。パパが子どもの話を聞いたりお風呂に入れたりしている間に、ママができるだけ家事を進めます。子どもが寝たあと、残った家事を夫婦でします。
〇家事分担は決めていません。
古坂大魔王さん(MC) いろいろなパターンがありますよね。いろいろ試した結果、分担を決めないという家庭も多いようです。
JOYさん わが家は、最初から細かくルールを決めていませんでした。何かを決めると、どちらかが守らないときにストレスになって、蓄積されるとケンカになってしまうと思ったんです。育児はいつ何が起きるかわからない部分もあります。 ただ、パパは少し育児をしただけで、すごくやった気になることがありますよね。妻がその何倍も担っていることを忘れてはいけないと思います。
―― 永瀬さん、分担のルールはどのように考えたらいいでしょう?
夫婦で分担方法を話し合うことが大事
回答:永瀬伸子さん 基本的に、それぞれの夫婦に合った方法がいちばんだと思います。大事なのは、分担について話し合うことです。これまで、あまり育児に関わらない男性も多かったのですが、ある調査によると、パパが0歳から育児に関わっていると1歳ごろの親子関係がよくなり、2歳ごろでは父親としての自信になるという結果も出ています。
分担のルールには、いろいろな考え方があります。一方で、番組のアンケートには「パートナーの家事育児の参加が足りない、どうすればいいのか…」「家事育児のやり方について意見が食い違う」という悩みも寄せられています。
―― すくすくファミリーのみなさんは、同じような悩みはありましたか?
〇ケンカになると「どちらかがたくさん家事育児をやった」と言い合いになって、「自分の子どもで、自分の家庭だから、自分が全部やる気持ちでいてほしい」と何度も話し合いました。今はもめることもなくなり、パパも自分から子どもたちのことを気にかけ、お互いに積極的になれていると思います。
〇以前、夫はほとんど家事をしていませんでした。子どもが生まれて、私が仕事に復帰してからは、しんどいアピールをして、少しずつ夫の家事・育児を増やしていきました。夫がどうしてもできないものは、2人でやっています。
JOYさん 夫婦で言い合いになるようなことは言いません。強く言ってもしかたがないと思っています。育児に関しても、妻に「〇〇をやってみるつもりだけど、どうかな?」「もう少しやってほしいことはある?」といったことを聞いたり、日頃の感謝を言葉で伝えたりしています。私からも妻に「もう少しこうしてくれたら」と伝えたりすることもあります。お互いにぶつかる前のコミュニケーションを大事にすれば、ケンカにならないと思います。
家事育児の分担割合と出生率について
永瀬伸子さん このデータは、2010年から2018年に調査した、3か国(スウェーデン・アメリカ・日本)の「家事育児の分担割合」です。日本は、男性の分担割合がわずか約15%で、女性が多くの家事育児を担っています。これは、出生率(2020年)にも影響しています。男性が家事育児に参加しない家庭ほど、第2子が生まれにくいこともわかったのです。
みんなが家事をできることが大事
永瀬伸子さん 今の子育て世代の親が子育てしていたころは専業主婦が中心でした。男性は仕事で年功賃金・長時間労働、子どももほとんど家事をせず、母親が一手に担っていたのです。ですが、この10年ほどで、働き方は大きく変わりつつあります。女性も働きたい、男性も育児をしたいという傾向も強くなっています。 また、労働市場も変わってきました。以前のように収入が安定して伸びるとは限りません。そのため、夫婦それぞれで仕事を持ち、夫婦で子育てしたいと考える若い世代が増えています。海外では母親が働くのは当たり前で、父親も子どもたちを含めて家事を分担する状況です。これからは、結婚以前にみんなが家事をできるようになることも大事だと思います。
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