きょうだいゲンカで、お姉ちゃんがやられっぱなし…
わが家の2人きょうだいは性格が正反対です。お姉ちゃん(4歳4か月)は、とっても静かで、幼稚園でもおとなしいタイプ。一方、弟(2歳4か月)は、やんちゃ盛りで暴れん坊です。弟がお姉ちゃんにちょっかいを出して、ケンカになることもよくあります。でも、いつもお姉ちゃんはやり返すことがなく、じっと我慢をして言い返しません。この先、学校に通うようになると、人間関係が広がって複雑になると思います。そのとき自分の意思を伝えられるのか心配です。
(お子さん2人のママ)
(お子さん2人のママ)
―― すくすくファミリーのみなさんは、いかがですか?
〇下が男の子だと、お姉ちゃんは我慢することが多いですね。
〇お母さんを取り合ってケンカします。
鈴木あきえさん(MC) 基本的に、おもちゃかママの取り合いでケンカしますね。例えば、どっちがママの“おなかベッド”を多いスペースで寝るかでケンカになるんです。
藤本美貴さん そんなことになったら、「ケンカするんだったら、ママは1人で寝ます」と言いますね。
先輩ママ・パパのケース
実は、2019年に同じような悩みを持っていた家族がいました。弟(3歳8か月)が、お姉ちゃん(4歳11か月)にお構いなしで、自分のやりたいことを押し通していました。お姉ちゃんはいつも弟のわがままを我慢していたんです。
あれから3年半、小学3年生と2年生になったきょうだいがどうなっているのか、伺ってみました。
この日はママと3人でボードゲーム。2人とも仲よく遊んでいましたが、10分後に弟が「いやだ! どうせ負けるんだよ!」と、わがままを言い出してしまいました。そこでママは、「どうしたいの?」と弟の話をしっかり聞きます。実は、専門家のアドバイス「親はどちらが悪いと決める裁判官になるのではなく、話を聞く配慮が大切(汐見稔幸さん 東京大学名誉教授/教育学)」を実践しているのです。
特に変わったのがお姉ちゃんです。しっかり自分の意見を伝え、弟のわがままに向き合えるようになりました。そのあと弟は、お姉ちゃんの励ましでゲームに復帰しました。お姉ちゃんは、ずいぶん成長したみたいですね。
ママ/3年前に相談したときは、お姉ちゃんが自分の気持ちを言えない子に育つのではないかと心配していました。アドバイスを受けて、子どもの話に耳を傾けるようにしていたんです。例えば、今日はどんなことがあったのか、そのときどう思ったのかなどです。うまくいかないことがあったら、一緒に考えていました。 弟も成長して、話を理解できるようになったことが大きいと感じます。お姉ちゃんが小学校にあがったとき、2人で通っていた幼稚園で1人になり、お姉ちゃんのありがたさを感じたようです。
藤本美貴さん 私は、子ども同士で話し合いをさせます。「2人で話し合って、どうだったのかを伝えにきてね」と言うんです。すると、反省点や今後どうするかを2人で話しにきますよ。
今のことだけでなく、少し長い目で見てみる
回答:大豆生田啓友さん 子育てをしていると、今のこと、目先のことが気になって、「この先、大丈夫なのか」と心配してしまいます。でも、今は難しいと感じていても、長期的に考えればその後の成長があります。そのことがよくわかるケースでしたね。
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