こんなときどうする? 砂場でシャベルを横取りされたとき

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2022/11/12

出典:すくすく子育て[放送日]2022/11/12[再放送]2022/11/17

Q4 こんなときどうする? 砂場でシャベルを横取りされたとき

砂場で子どもと遊んでいると、わが子が使っていたシャベルを横取りする子がいました。公園で遊んでいると、よくあるシチュエーションですね。こんなとき、どうしますか? 子育て中のご家族と、専門家に聞きました。

子どもの気持ちを優先させて、「今はこの子が使っているから取らないでね」と言いたいですが、なかなか言えないというのが正直なところですね。
(お子さん2人のママ)
その子の保護者が近くにいたら、同じ年の子ぐらいだろうし、きっと「一緒に遊ぼうね」と言って、大目に見て貸してあげるかもしれません。
(お子さん3人のママ)
以前は、「どうぞ」と言って貸してあげるような考えでしたが、今は「嫌だったら嫌って言っていいよ」のように、子どもの気持ちも大事にしたいと思っています。別のシャベルをあげたりして、相手の子の気持ちも傷つけないように意識しています。親同士の関係も考えると難しいですね。
(鈴木あきえさん/MC)
最近「これだな」と思ったのは、そこで起こってる状況を、大きい声で周りに知らせることです。「この子が持ってたシャベルを貸して欲しい。さあ、2人はどうするのか」のように実況するわけです。すると、周りが2人の関係性に注目して、公共の場になります。みんなが「どうなった」と気にして、見てくれます。
(古坂大魔王さん/MC)

子どもの反応をみる

回答:遠藤利彦さん

まずは、子どもがどう反応するかを見ることが基本になります。子どもにとって「嫌だ」という気持ちが強い場合もあるし、「この子だったら、貸してもいいかな」と思う場合もあります。そのときどきの子どもの様子と気持ちを見てあげるのがいいですね。

一緒に遊びたいから横取りすることもある

回答:柴田愛子さん

おもちゃの取り合いは、よく問題になりますね。でも、様子をよく見ていると、おもちゃが使いたくて取り合いになるときと、おもちゃを持っている子と遊びたいから近づいて取り合いになっているときがあります。一緒に遊びたい場合は、ほかのおもちゃで「これはどう?」と言ってもだめなんですね。
もちろん、おもちゃそのものの取り合いもあります。でも、少し大きくなってくると「一緒に遊ぼう」と素直に近づかないで、その子のものを取り上げることで近づくこともあります。そういった、子ども同士のコミュニケーションの形もあるわけです。

子どもたちに任せて見守る

回答:柴田愛子さん

古坂さんの実況中継は、仲裁をせずに子どもに任せているところがいいですね。私の場合は、取り合いが長くなってくると、「あなたも使いたい?うん。あなたも使いたいの?うん。困ったね」と言います。「困ったね」と言っていると、なんだか子どもたちも疲れてきて、「それでいいや」など、自分たちで折り合うことを見つけていくんです。
また、「困ったね」と言っていると、まわりの子が聞いて別のおもちゃを持ってきてくれるなど、思わぬ方向に転換して解決することもあります。いつも大人が解決する必要があるわけではなく、子どもの思いを見守っていてもいいのではないかと思います。

自分で育つ力がある子に親の願いや評価が入ると、育つものも育たなくなる

コメント:柴田愛子さん

長い間、子どもたちを見ていると、みんな自分でその子らしく成長していくと思えます。その子なりに、自分のカリキュラムを持っているように感じるのです。子どもに育つ力があるのに、親の願いや評価などのいろんなものが入ると、自分の本来の心の動きを否定してしまいがちで、育つものが育たなくなる。親の思い描くような成長と違いがあっても、「この子はこういう子なのね」と考えてほしいと思います。

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