赤ちゃんの自然体験って、どうしたらいいの?

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2022/10/15

出典:すくすく子育て[放送日]2022/10/15[再放送]2022/10/20

毎朝、近所の公園を子どもと散歩しています。子どもが自然に興味を持つように、散歩しながら「セミが鳴いてるね」と声をかけてみたり、きれいな葉っぱを見つけて触らせてみたりしています。

でも、子どもの反応はいまひとつで、意味があるのか気になっています。赤ちゃんの自然体験は、どうしたらいいのでしょうか。自然との触れ合いを通じて、生き物の命を大切にすることを学んでほしいと考えています。
(お子さん5か月のママ・パパ)

赤ちゃんは、自ら「知りたい」と思っている

回答:大豆生田啓友さん

大人は自然に触れさせようとしますが、もともと子どもは自然が好きなものです。ただ、それがわかりにくいだけなのです。例えば、木陰にベビーカーを置いていたら、葉っぱが揺れている様子を、ずっと楽しんで見ていたりします。赤ちゃんは、自ら「知りたい」と思っているといわれています。

草花などを目の前に出してみる

回答:大豆生田啓友さん

もし草花があったら、赤ちゃんの目の前に出してみましょう。興味を持てば、自分から手を出そうとします。はじめはかすかであっても、成長してくると顕著に自分から取ったり触れたりしようとするようになります。そういった関わり方がいいのではないでしょうか。

自分も一緒に楽しむ

回答:多田多恵子さん

親自身が自然あそびの体験が少なかった人でも、これから子どもと一緒に経験できます。子育てはそれができるチャンスなのです。このときを逃さずに、赤ちゃんに「させよう」というより、自分も一緒に楽しんでみてください。
番組には、ほかにも「命を大切にしてほしい」という声がたくさん届いています。例えば「子どもがアリを踏みつけます。どう声かけしたらいいの?」などです。自然あそびの中で、どのように伝えたらいいでしょうか?

生きている姿を自分で見ることが大事

回答:多田多恵子さん

やはり、虫たちが生きている姿を自分でみることが大事だと思います。ときには、うっかり自分で殺してしまうこともありますが、「虫は死んじゃうんだ」と学ぶこともできます。それは悪意ではありません。なんでも「やってはダメ」と言うより、積極的に関わる中で自ら学ぶのではないかと思います。

生き物に触れる経験が命をいとおしむことにつながる

回答:大豆生田啓友さん

自分が飼っている虫だったら、つぶすことはありません。いとおしくなって、大事にしようとします。ダンゴ虫が大好きになると、死なないようにしたいと思うようになります。
最初から「命を大事にしよう」ではなく、生き物を大好きになる経験が、生命をいとおしむ経験になり、それが広がっていくと思います。小さなころに、いろんな生き物に出会って、「すてきだ」「大好きだ」と思うことは、大人になったときに、どう環境と共生するかを考えることにつながっていくのではないかと思います。

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