親子ではじめるスイミング(3)泳ぎの準備
まだうまく歩けない時期からでも気軽に楽しめるスイミング。多くの子どもたちに水泳を教えてきた、元オリンピック選手の長崎宏子さんに、3回に渡ってバタ足までの流れを教えてもらいます。
講師: 長崎宏子(競泳 元五輪代表選手)
プールに慣れてきたら
いよいよ泳ぐことへの準備。プール慣れしてきた子ども向けのメニューを紹介します。泳げるようになると、水中にいることへの自信が増して、より水が楽しくなります。
泳ぎにつながる3つの動作「呼吸法」「腰掛け入水」「壁けりバタ足」に挑戦します。
呼吸法
まずは「呼吸法」です。
口を「う」の形にして、「うー」と言いながら水につけて、息を「ブクブク」と出します。「うー」のあとは、少し顔をあげて「パー」と息を吸います。
大人が手本を見せながら、楽しくまねしてもらいましょう。
「せーの! アッ・プッ・プーブクブク…」など、呼吸にリズムをつけることで楽しく練習できます。
フグのようにほっぺを膨らませるなど、いろんな方法で口を水面につけることに慣れさせましょう。
プールに上手に潜れる子どもでも、呼吸法を学ばないと水をたくさん飲む危険性があるので注意してください。
腰掛け入水
続いて、プールへの「腰掛け入水」です。
※飛び込み禁止のプールもあります。ルールを確認して行いましょう
まずは、大人と両手をつないで、「1・2・3」といったかけ声に合わせて入水します。ゆっくりと動作を覚えていきます。
水のクッション性を感じてもらいながら、徐々に手を離し、自発的な動きを促すようにします。
壁けりバタ足
続いては、いよいよ壁けりからのバタ足です。
子どもの正面から両脇を支えて、子どもの足の裏を壁にピッタリつけさせます。
「1・2・3!」で、壁をけって飛び出しましょう。
足の裏をピッタリとつけて足を伸ばすことで、泳ぎに勢いをつけることができます。
勢いがついたまま足が伸びていれば、バタ足がしやすい姿勢になり進むことができます。
プールでの注意点
長崎宏子さん 小さい子どもは体温調節機能が十分ではないので、冷たすぎるプールに入るのは避けてください。しっかり暖をとり、髪の毛などを乾かしてから外気に触れるとよいでしょう。 安全を確保しながら、笑顔で楽しく遊べば、子どもは水が大好きになりますよ。
まいにちスクスク「親子ではじめるスイミング」の番組記事
- (1)お風呂で水に慣れよう
- (2)プールで水に慣れよう
- (3)泳ぎの準備
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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