子どもの食べる量が少ない… どうしたらいい?
娘は、離乳食をはじめたころはよく食べていましたが、今はなかなか食べてくれません。食事中は、いすに立ち上がるなど、じっと座っていられません。朝・昼は全く食べず、夜はお茶わん一杯で、食べないときもあります。お菓子やジュースには興味がなく、バナナなどの果物も嫌がります。小さなおにぎりにするなど、食べやすくなるような工夫をしていますが、うまくいきません。
一般的な量の1/3~1/4ぐらいしか食べないので、栄養面が心配です。成長曲線は、体重はぎりぎり範囲内ですが、身長は入らず下のほうです。そのため、せめて母乳をと思って1日4~5回あげています。
(お子さん1歳3か月のパパ・ママ)
一般的な量の1/3~1/4ぐらいしか食べないので、栄養面が心配です。成長曲線は、体重はぎりぎり範囲内ですが、身長は入らず下のほうです。そのため、せめて母乳をと思って1日4~5回あげています。
(お子さん1歳3か月のパパ・ママ)
1歳すぎたら母乳のみでは栄養が足りなくなる
回答:永田智さん 1歳3か月という年齢を考えると、母乳のみでは栄養が足りません。子どもに母乳が欲しいと言われると、あげたくなる気持ちはわかりますが、それでは不足するということを知っておきましょう。
母乳は食事のあとにする
回答:永田智さん まず体重(の伸び)が落ちてきて、それに合わせて身長(の伸び)も下がることがよくあります。お子さんの成長曲線は、その両方が少し見られるので、栄養が十分でないかもしれません。 例えば、母乳は食事のあとで、ご褒美のように与えてはいかがでしょう。先に母乳をあげると、子どもは母乳でおなかを満たそうとするので、食事のための余力がなくなります。順番を反対にしたほうがいいかもしれません。今は1日に4~5回とのことですが、次第に3回、2回になっていくでしょう。母乳を減らすのが目的ではありませんが、自然に減っていくと思います。
食事と遊びを切り替えて、生活リズムを身につける
回答:神田智子さん 食事の場と遊びの場を、切り替えてみましょう。おもちゃを片づけて、手を洗って、いすに座って、エプロンをつける。そういった決まった流れで「これから食事の時間です」という生活のリズムを身につけていけば、気持ちが切り替わり、ごはんが食べられるようになると思います。
家族で一緒に食事をする
回答:神田智子さん 食事のときは、パパやママと一緒に食卓を囲めるといいですね。大変だと思いますが、「おいしいね」と声をかけたりしながら、親がおいしく・楽しく食べている様子を見せてあげてください。
遊び心を利用して食事を楽しい時間に
回答:永田智さん 例えば、ピクニックで使う大きなシートを部屋で広げて、色とりどりの食べ物を乗せた小皿を並べると、子どもはピクニック気分になって「どんな味がするんだろう?」という気持ちになると思います。気がつけば、全部食べているかもしれません。子どもの遊び心を利用して、食事を楽しい時間にしてみるのもいいですね。
―― 2~3歳以上のお子さんを持つパパ・ママからも「ごはんを食べてくれない」という悩みが届いています。もっと食べてもらうには、どうしたらよいでしょうか?
子どもが自分のために自主的に食事をとる
回答:永田智さん 子どもに食事を与えるのは親の義務という考え方があると思います。一方で、食べることを強制されると、食事が苦しくなり、楽しくなくなってしまうこともあります。一度、そういった制限のような考え方はとりはらってみましょう。 食卓にいろんな食べ物を並べて、子どもが選んで食べるような空間をつくるのもいいですね。自主的に食事をとることが大事なのです。子ども自身が、食事は強制されるものではなく自分のためのものだと感じることができるといいですね。
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