子どもに否定的な声かけをしてしまう…

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2022/09/03

出典:すくすく子育て[放送日]2022/09/03[再放送]2022/09/08

息子に何かを言うと、よく「なんで?」と返してきます。やりたくないことや、気に入らないことなのかもしれません。例えば、外で遊んでいるとき「家に帰るよ」と言うと「なんで?」、「夜ごはん食べないとだよ」と言っても「なんで?」。そのつど理由を説明しますが、「なんで?」が続くと余裕がなくなり、「帰らないとごはんを食べる時間がなくなるよ。遊べなくなるよ」と脅すような、否定的なことを言ってしまいます。そんな言い方は、子どもにとって逆効果なのかもしれませんが、どうすればいいでしょうか。
(お子さん1歳9か月のパパ・ママ)

「なんで?」で親との対話を楽しむことも

回答:岩井久美子さん

お子さんの「なんで?」は、とてもかわいいですね。おそらく「自分が『なんで?』と言うと、必ず何か返してくれる」と思って、パパ・ママとの対話を楽しんでいるのかもしれません。

子どもに考える間を与えるような声かけを

回答:岩井久美子さん

1歳9か月のころは、自我が目覚めてきて、自己主張が出てくる時期です。大人に決めてほしくないのかもしれません。大人の考えを押しつけるのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら「自分で決めたかったんだね」「じゃあ、どうしたい?」のように、少し子どもが考える間をつくってみてください。大人が待つことも大事です。

交換条件のような声かけは避ける

回答:倉石哲也さん

「これをすると、こうなる」のように、子どもに物事の因果関係を伝えるのは、悪いことではありません。ただし、交換条件のような声かけは、やめたほうがよいでしょう。例えば、「〇〇しないと、おやつはなし」のように、条件しだいで、好きな物を取りあげたり、与えたりするものです。
年長から小学校くらいになると、自分が楽しいと感じたことをどんどん頑張りはじめます。そこで交換条件を出されていると、「楽しいから頑張る」より「おもちゃを買ってもらえるから頑張る」と考えてしまいます。このように、自分の外に頑張る原因をつくるような声かけも避けましょう。
おむつを替えさせてくれないときに、よく「おむつを替えないと遊ばないよ」と言ってしまいます。どう声かけしたらいいですか?

言い換えたり、親の気持ちを伝える

回答:倉石哲也さん

それでも大丈夫だと思いますが、「おむつを替えてから楽しく遊ぼう」といった言い換えもできると思います。また、「お母さん、おむつ替えて欲しいの」と、親の気持ちを伝えるのもいいでしょう。
それでも嫌がって走り回るようであれば、親も一緒に遊んでみてください。そのあとで「疲れたね。そろそろおむつを替えようか」と言ってみましょう。いったん子どもの世界に入ることで、切り替えができるようになると思います。

余裕がないときは、親の思いを素直に伝える

回答:岩井久美子さん

親にも感情があり、困るときもあります。そのときの思いを、子どもに伝えてもいい。「〇〇したら、ママは困っちゃうんだよ」「だから、□□してくれるとうれしいな」と声をかけてみましょう。喜怒哀楽は素直に伝えていいと思います。

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