からだのケア(1)子どもの爪

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2022/03/28

出典:まいにちスクスク[放送日]2022/03/28

子どもが爪をかんで炎症が起きたり、爪が欠けたり、いろいろとトラブルが多いですよね。今回は、子どもの爪のトラブル、ケアの方法について紹介します。

講師:
馬場直子(小児皮膚科医)

子どもの爪のトラブル

子どもの爪は弱いので、先が欠けたり剥がれたりしやすいです。

「二枚爪」は、乾燥すると起こりやすくなる爪のトラブルです。ハンドクリームなどを塗り、保湿しましょう。

手の爪のトラブルでいちばん多いのが、指先が腫れる「爪周囲炎(つめしゅういえん)」です。指しゃぶりや爪かみが原因で、爪の周りからばい菌が入り、化のうして強い痛みを引き起こします。
指しゃぶり、爪かみが多い子どもは、定期的に爪をチェックしましょう。

足の爪のトラブル

足の爪のトラブルも少なくありません。靴が足の大きさに合っていない場合、靴の中で足がずれて「巻き爪」や、「陥入爪(かんにゅうそう)」になることがあります。いずれも足の親指に起こりやすい症状で、強い痛みを伴います。

靴のサイズが合っていなく、深爪の状態でいると、周りから力が加わって親指の爪の端が皮膚に食い込み、「陥入爪」を引き起こします。

「巻き爪」は、丸くなる性質を持つ爪が、圧力によりまっすぐ伸びることができず、内側に伸びてしまうのが要因です。

爪の切り方

正しく爪を切ることで、爪のトラブルを予防することができます。切り方がとても大事です。

間違った爪の切り方は、三角切り、深爪、丸切りの3種類。手の爪も足の爪も同じです。特に深爪は、いろいろな爪トラブルの原因になるので注意しましょう。

まず、白い部分をほんの少し、1mm程度残すように切ります。このとき、爪の丸みを意識せず、角張った状態にしましょう。
爪を丸く切ると、爪の端が指先の皮膚に当たりやすくなります。爪のトラブルは皮膚と接着している面で起こりやすいのです。

そして、切った部分をやすりで削ります。切りたての爪は、引っかかりやすく肌を傷つけやすいので、角の部分を削りましょう。

0〜2歳くらいまでの子は爪が小さいので、赤ちゃん用の爪切りを使いましょう。

馬場直子さん

爪は、指先を守るために、皮膚の一部の構造が特化してできたものです。皮膚の一部なのです。爪のトラブルは皮膚科が専門なので、爪や爪のまわりで何かあったときは、ぜひ皮膚科を受診してください。

まいにちスクスク
 
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