すくすくナイト「もしかして発達障害?」。
最後に、誰もがともに参加できる社会について考えます。
みんなが参加できるために
ここで、みなさんで一緒に見ていただきたい絵があります。
背の高さの違う3人の子どもたちがいます。壁の向こうではマジックをやっていますが、全員が見るためにはどうしたらいいでしょうか。
まず、全員に同じ台を用意しました。これでは、いちばん背の低い子が見られません。
続いて、それぞれに合わせて台を用意しました。これで3人とも見られるようになりました。
同じ台は「平等」、それぞれに合った台は「公平」を意味します。
ところで、壁を金網に変えることでも、全員が見られるようになります。
人それぞれに合ったサポートをしたり、壁をなくす工夫をしたりすることで、みんながマジックを見られるようになるのです。
当事者が声を出して、その希望を聞くことも大切
広瀬宏之さん 子どもたちにとって、「マジックを見る」というゴールが「社会参加」なのです。そして、われわれ支援者だけで考えるのではなく、本人が「どうしたらマジックを見ることができるのか」を考えて、周囲の人はその声を聞くことが大切です。参加している当事者の人たちが、きちんと考えて、みんなで考えて、声をあげたことを、支援者が制度にしてくことになると思います。
お互いの違いを認め合える社会を作る
久保山茂樹さん 私は眼鏡をかけていますが、それを「甘やかし」だと言われたことはありません。特別扱いでもありませんよね。そもそも支援や手助けを受けずに生きていられる人はいないと思います。その人に必要な支援をすることは「甘やかし・特別扱い」ではないのです。それぞれ、強みもあるし、そうでないところもあります。みんな、弱い部分を補ってもらえたり、「無理しなくてもいいよ」と言ってもらいながら、何とか生きているわけです。そのように、お互いの違いを認め合える社会を作っていくことが大事だと思います。
発達凸凹の子育て 家族からのメッセージ
発達障害のことを社会全体でもっと知って理解してほしい
私は自分の子どもが発達障害と診断されるまで、あまり発達障害の知識がありませんでした。発達障害のことが、一般の人にも、当たり前のように知れ渡って、理解し合える世の中になれば、もう少し歩み寄れるのではないか。そういった社会になればいいなと思います。
(お子さん3歳6か月・1歳3か月のママ)
私は自分の子どもが発達障害と診断されるまで、あまり発達障害の知識がありませんでした。発達障害のことが、一般の人にも、当たり前のように知れ渡って、理解し合える世の中になれば、もう少し歩み寄れるのではないか。そういった社会になればいいなと思います。
(お子さん3歳6か月・1歳3か月のママ)
「何か手伝うことはありますか?」と声をかけてもらえると助かる
発達障害がある子と外出するときは「ヘルプマーク」をつけています。でも、実際に声をかけてもらえることは全くありません。「何か手伝うことはありますか?」のように言ってもらえると、「これをお願いします」と言いやすくて助かります。
(お子さん小2・6歳・4歳のママ)
発達障害がある子と外出するときは「ヘルプマーク」をつけています。でも、実際に声をかけてもらえることは全くありません。「何か手伝うことはありますか?」のように言ってもらえると、「これをお願いします」と言いやすくて助かります。
(お子さん小2・6歳・4歳のママ)
「困った親子」ではなく「困っている親子」という目で見てほしい
発達障害を抱えていると、多かれ少なかれ「みんなと一緒、社会の当たり前」という枠に入るのが難しいことがとても多いと思います。その枠に入るために、ものすごい努力をしています。だから、「困った親子」ではなく「困っている親子」という目で見てほしい。しつけができてない親でなく、もしかすると困っているのではないかと。そんな気持ちを持ってもらえるだけで違うと思います。
(お子さん6歳・4歳・1歳のママ)
発達障害を抱えていると、多かれ少なかれ「みんなと一緒、社会の当たり前」という枠に入るのが難しいことがとても多いと思います。その枠に入るために、ものすごい努力をしています。だから、「困った親子」ではなく「困っている親子」という目で見てほしい。しつけができてない親でなく、もしかすると困っているのではないかと。そんな気持ちを持ってもらえるだけで違うと思います。
(お子さん6歳・4歳・1歳のママ)
みんなが「凸凹仲間」という考えを持って、誰もが過ごしやすい社会に
私も教師として特別支援学校に赴任する前は、発達障害のことをほとんど知らず、どう接していいのかもわかりませんでした。どちらかというとつい避けて、私自身が社会の壁になっていたと思います。
私の卓球スクールでは、通っている選手の1割ぐらいは障害のある選手で、いろいろな工夫をしながら、一緒に卓球の練習をしています。誰もが得意なことも苦手なこともあるので、自分自身を含めて、人間はみんな凸凹がある「でこぼこ仲間」なんです。みんながそんな考えを持ってくれたら、いつか誰もが過ごしやすい社会になるのではないかと思います。
(平野真理子さん)
私も教師として特別支援学校に赴任する前は、発達障害のことをほとんど知らず、どう接していいのかもわかりませんでした。どちらかというとつい避けて、私自身が社会の壁になっていたと思います。
私の卓球スクールでは、通っている選手の1割ぐらいは障害のある選手で、いろいろな工夫をしながら、一緒に卓球の練習をしています。誰もが得意なことも苦手なこともあるので、自分自身を含めて、人間はみんな凸凹がある「でこぼこ仲間」なんです。みんながそんな考えを持ってくれたら、いつか誰もが過ごしやすい社会になるのではないかと思います。
(平野真理子さん)
誰もがともに参加できる社会を作るには?
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