SNSで他の子の成長が気になってしまう…
SNSで、娘(1歳)よりも小さい子の「〇〇できた!」という投稿を見ると、どうしても気になってしまいます。娘は、まだ話ができず、あと追いをして私から離れません。おとなしい子で、機嫌がいいときくらいにしか「あー」「うー」などと言いません。今は、お友だちと会う機会も少なく、親子2人で家にいると、ストレスを感じてしまいます。SNSでほかの子の成長を目の当たりにすると、個人差があるといっても、ついわが子と比べて不安になってしまいます。
(お子さん1歳のママ)
(お子さん1歳のママ)
公園など、ほかの人と交流できる場を得る
回答:岩立京子さん コロナ禍のために、ほかの子どもたちや親たちと出会う機会が少なく、情報源はSNSだけとなると、とても苦しいのではないかと思います。公園に行くなど、いろいろな子どもと出会う場を少し増やしてみてください。そこで少し愚痴を言うだけでも、気分が和らぐこともあります。
コメント:鈴木あきえさん(MC) SNSは、キラキラしたところが集まっていますよね。私は、例えば「手抜き」などのキーワードで検索して、キラキラとは逆の育児の投稿を見て励まされています。
「うちの子は自分のペースで大きくなる」と信頼する
回答:汐見稔幸さん 親が心配していると、子どもに「頑張って」「これをしてみない?」「これならできる?」のように声をかけることが増えてしまうと思います。子どもに共感するのではなく、子どもがやりたいと思っていないことを言ってしまう。親がもっと不安になると、その心理が子どもに伝わってしまいます。子どもが大きくなってくると、「ママに心配をかけているんじゃないか」と考えてしまうこともあり、あまり子どものメンタルにはよくない場合もあります。親は、うまく居直って、「成長のペースはそれぞれ。うちの子はうちの子のペースで大きくなっていく」と、子どもを深く信頼してみてください。
子どもの「できないところ」ではなく「いいところ」を見る
回答:岩立京子さん 子どもに早く成長してほしいと思っていると、どうしても「できないところ」が目についてしまいます。例えば、言葉が出てこないと「これは何? あれは何?」のように、トレーニングするような会話に陥りがちです。そうではなく、遊びや生活の中で、その子らしい「いいところ・できるところ」を見て、伸ばしていくことを考えてください。
子どもの興味関心からワンテンポ遅れて声をかける
回答:汐見稔幸さん 0~2歳ぐらいまでの子どもは、あまり親が指示したことに従って育つことはなく、子どもが自分で見つけていきます。例えば、ハイハイするとき、何を目指しているのか見ていると、ピンクのものに飛んでいく子もいれば、音がしそうなものに向かう子もいます。人がいると行く子もいます。子どもの興味や関心の世界の違いが出てくるわけです。 そこで、子どもが何かをした後にワンテンポ遅れて、「それはおもしろいね」「何か音がしたね」と声をかけてみましょう。子どもは、自分が中心になって、いつもママやパパが応援してくれると感じて、メンタルが健全に育つことがわかっています。
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