病院で受診するとき、どんなことを伝えたらいいの?
病院で受診するとき、どの程度の情報を話せばよいのでしょうか? 病院が混んでいるときは、時間がかかってしまうのも気が引けます。例えば、かぜのとき「湿ったせきですか、乾いたせきですか?」と聞かれることも、聞かれないこともあるので、後から「言ったほうがよかったのかな」ともやもやします。
(お子さん2歳のママ)
(お子さん2歳のママ)
経過を伝える。グラフなどにまとめるとわかりやすい
回答:野村さちいさん わかりやすく簡潔に伝えるのがいちばんですね。医師は、いつから・どれくらい・どのような症状なのか、その経過を知りたいと思います。例えば、熱の経過をグラフにまとめるとわかりやすいでしょう。 グラフにすると、急に上がっているのか、下がりつつあるのか、微熱が続いているのか、一目瞭然です。グラフと一緒に、「ここからせきが出てきた」「鼻水がドロドロしてきた」「解熱剤を使った」などをメモしておくのもいいですね。診察が終わったあと、医師が言ったことも追記しておくと、とてもわかりやすくなると思います。
熱の経過で、どんな病気なのかがわかりやすくなるのですか?
経過を知ることでアドバイスも変わる
回答:坂本昌彦さん 熱の高さだけで、どの感染症なのかなど、すぐに診断がつくとは限りません。しかし、いつから始まったのか、今がどの位置にいるのか、山を越えているのかなど、経過を知ることで医師のアドバイスも変わります。とても大事な情報です。
グラフにまとめるのが難しいとき、ほかに方法はありますか?
フリーハンドのグラフでもいい
回答:野村さちいさん 事前にまとめたグラフや表がないときは、フリーハンドで紙などに描いたものでもいいと思います。熱の上がり下がりなどの経過がわかることが大切です。
アプリを使ってメモする方法も
回答:坂本昌彦さん 例えば、メッセージをやりとりするアプリで、グループトークのようなものを作ります。ここに、熱が出たときに「38度、せきがひどくなってきた」などを書いておけば、日時も記録されるメモになります。
余裕があるときは症状をスマホで撮影
回答:坂本昌彦さん 余裕があるときは症状をスマホで撮影する方法もあります。例えば、けいれんかもしれないと思ったときです。様子を動画で記録しておけば、あとで医師が、けいれんなのか、寒くて震えているだけなのか判断する際に役立ちます。 そのほか、クループ症候群では特徴的な「ケンケン」というせきがありますが、受診のときにせきが出ていなくても、録音しておけば診断の参考になります。 便の写真もよいでしょう。以前は「こんな色の便が出ました」とおむつを持参するケースがありましたが、持ち歩くのは不衛生で、時間がたつと水分が吸収されて色も変わってしまいます。
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