ひとりっ子はわがままに育つ? 競争心が育たない? 将来ひとりで大丈夫? そんな、ひとりっ子ならではの悩みについて、専門家と一緒に考えます。
専門家:
柴田愛子(保育施設代表)
遠藤利彦(東京大学大学院 教授/発達心理学)
ひとりっ子のメリット・デメリットは?
家の中での顔と外の顔が違うのは大丈夫?
ひとりっ子は、ひとりで悩むことにならない?
ひとりっ子の親が気をつけることは?
子どもを外に連れ出して、ほかの子に触れ合う機会を
遠藤利彦さん
子どもの成長は、いろいろな人との関係に支えられていると思います。だから、できれば子どもを外に連れ出して、ほかの子どもたちを見たり、一緒に何かをするようなことができるといいですね。子どもは、自分と同じぐらいの年齢の存在に、とても興味を持ちます。そういう興味や関心を、満たしてあげられるような機会をつくるといいのではないでしょうか。
過干渉に注意しながら愛情を注ぐ
柴田愛子さん
子どもは作るものではなく、授かるものです。まずは、ひとり授かったことを「よかった」「うれしい」と感謝してほしいなと思います。
ひとりっ子のよさは、親の愛情を疑わないところだと思います。だから、過干渉にならないように、ときどき目をそらしながら愛情を注いであげれば、ちゃんとまっすぐ育っていくと思いますよ。