子どものためにママ友・パパ友は必要?
去年の春に引っ越して、まだ、この地域にママ友・パパ友がいません。娘は保育園に通っていますが、コロナ禍で懇談会のような交流の機会もあまりありません。引っ越す前は、児童館で出会った方たちと、家族ぐるみのつきあいをしていましたが、今では家族だけで過ごすことがほとんどです。子どもは友だちから学ぶことがたくさんあると思うので、子どもたちで遊ぶ場がもっと必要ではないかと心配しています。
(お子さん3歳3か月のママ・パパ)
(お子さん3歳3か月のママ・パパ)
子育て支援センターなどに遊びに行ったときに、親同士や子ども同士が仲よくしている中で、ぽつんと一人でいることがあります。子どもも、子どもたちの輪に入れないのか、一人で遊んでいます。自分がママ友をつくらないことで、子どもが友達と遊ぶのが下手になるのではないかと不安を感じています。
(お子さん1歳10か月・3か月のママ)
(お子さん1歳10か月・3か月のママ)
3歳までは、無理にママ友・パパ友をつくらなくてもいい
回答:大日向雅美さん 特に友達づくりが苦手な方は、「子どものために」と思い詰めて、悩んでしまいますよね。でも、つらかったら、子どものためと考えて無理をしなくても大丈夫です。 0~3歳ぐらいの子どもには、"友達"という意識はありません。赤ちゃん同士で楽しそうにじゃれることがありますが、友達とは違うのです。この時期は、ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんなど、家族がじっくり子どもに関わってあげれば十分ですよ。
3歳からは、幼稚園や保育園で友達関係を育める
回答:大日向雅美さん 3~4歳ぐらいで、幼稚園・保育園に行くようになると、家族以外の関係ができていきます。保育士の指導の下で、子どもたちはけんかをしたり、仲よくしたりしていきます。その環境で、友達関係を育むことができます。「幼稚園・保育園だけで十分、ストレスを感じてまで子育て支援センターに行かなくてもいい」と思えば、肩の力が抜けて、かえって自然にうまくいくこともあります。
活動が決まっている場に子どもと参加してみる
回答:石田光規さん 私自身は、友達をつくる場所では「友達をつくるために何かをしないといけない」と身構えてしまいます。だから、「あらかじめ活動が決まっている場」に子どもと一緒に参加するようにしました。例えば、地域の緑の保全活動です。地元なので気軽にアクセスできて、定期的に活動しているので、いろいろと悩まずに参加できるわけです。参加者の中には、同年代の子どもを連れた家族もいて、子ども同士が遊ぶようになり、いつの間にか親同士も話すようになりました。
ふだんの生活の延長上に人間関係をつくる
回答:大日向雅美さん 子育ては、パパ・ママの生活の延長に、プラスアルファしていけばいいと思います。働いている方であれば、仕事の時間が延長したときに預かってくださる近所の方に声をかけて、そこから話し相手ができることもあります。まったく新しいところで人間関係をつくるのは大変ですよね。
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