どうすれば運動に興味を持ってくれる?
息子(3歳6か月)は、公園の遊具に興味を示しません。「すべり台しない?」など、いろんな遊具に誘っても、「ダメ、しない!」と言います。とにかく慎重派で、高いところからジャンプすることもありません。他の子が走り回るような斜面でも、四つんばいで移動します。子どもの行動にハラハラして心配することもありません。慎重な性格が、運動能力の育ちに影響しないか心配です。
同年代の子どもと同じように、思い切り体を動かしてもらいたいと思っていますが、どうすれば運動に興味を持ってくれるのでしょうか。
(お子さん3歳6か月のパパ)
同年代の子どもと同じように、思い切り体を動かしてもらいたいと思っていますが、どうすれば運動に興味を持ってくれるのでしょうか。
(お子さん3歳6か月のパパ)
遊具を使わない遊びもたくさんある
回答:野井真吾さん お父さんは、心配しながらも「すべり台しない?」のように、子どもの意思を確認していますね。させようとするのではなく、きちんと聞くところがとてもよいと思います。 一方で、大人は遊具や道具を使った遊びを「運動」だと思いがちです。でも、遊具を使わない遊びもたくさんあります。すべり台やブランコがない時代でも、別の遊びで育っていたはずです。いろいろな遊びが運動になると考えてください。
“怖い”という気持ちは大事
回答:野井真吾さん 慎重な性格で、“怖い”という気持ちがあるかもしれませんが、それは大事なことです。例えば、高いところからジャンプしようとしておどおどしている子に、まわりの子が「頑張れ!頑張れ!」とせかすことがあります。そんなときに、ケガが起きるんです。まわりの後押しによらず、自分の体と心の準備が整ったときに、「やってみよう」と思えます。慎重であることは、決して悪いことではありません。むしろ、何も怖がらないほうが心配ですね。
大事なのは「しなさい」ではなく「しようか」
回答:内村周子さん 例えば、子どもと外出したとき、足元に線があれば「線の上を歩いてみようか」と言ってみる 。ここで大事なのは、「歩きなさい」のような命令形ではなく、「歩こうか」と提案することです。「ママもやってみるから、やってみよう」と誘って、跳べるところがあれば「ちょっと跳んでみようか」と誘導するのもいいですね。
子どもの性格を受け入れることが大事
回答:内村周子さん 私は、子どもの性格を受け入れることが大事だと考えています。実は、私の子ども(内村航平選手)も怖がりだったんです。その性格を踏まえた上で、ふだんから、おもちゃなどもない状況の中で、「跳んでみようか」「登ってみようか」と声かけをしていました。
ワクワクドキドキの積み重ねが大事
回答:野井真吾さん 線の上を歩いてみることも、子どもにとっては、両脇に川が流れているように想像されて、ワクワクドキドキすることかもしれません。そんな生活の積み重ねが、体や心を動かし、発達刺激になると思います。
家でもできる!カンタン運動
ここで、内村周子さんに、家でも簡単にできる「タオルを使った運動」を教えてもらいました。
タオルをジャンプ
まず、1枚のタオルを細くして、足元に置きます。
このタオルを飛び越えてみましょう。「これはヘビさんだよ。起こさないように、ピョン」といった声かけも楽しいですね。
※すべらないように気をつけましょう。
細くしたタオルでのジャンプが上手になったら、タオルを広げてみましょう。
次のステップでは、タオルを縦に置きます。子どもはどんどん挑戦していきますよ。
タオルでキャッチボール
タオルを丸めて、キャッチボールもできます。やわらかいので当たっても痛くありません。思い切り投げたり取ったりしましょう。
タオルでボウリング
空のペットボトルを並べて、ボウリングをすることもできます。ペットボトルに水を入れて、簡単に倒れないようにするのもおすすめです。
タオルひとつで、いろんな運動ができます。パパ・ママも一緒に楽しむことが大切です。
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