赤ちゃんが生まれると、ママやパパはお世話で大忙し。中でも頭を悩ませるのが「授乳」です。母乳やミルクのさまざまな悩みや疑問について、助産師の岩佐寛子さんに教えていただきます。
今回のテーマは、「うまく飲んでくれない」です。
講師: 岩佐寛子(助産師) 大切なのはひとりで抱え込まないこと。専門家のサポートを受けながら、自分たち親子にあった授乳方法を見つけてください。
泣き始めるとなかなか飲んでくれない
(女の子2か月のママ)
おなかのすいたサインをキャッチ
回答:岩佐寛子さん 多くの方が、赤ちゃんが泣いたら授乳すると思っていますが、泣く前の段階があるといわれています。赤ちゃんが、おなかのすいたサインを出してくれるので、様子を見てみましょう。 例えば、手を口に持っていく、手を握りしめる、舌を出すなどです。その他、口を動かす、口でおっぱいを探す、体を動かす、柔らかい声を出す、などがあります。こうしたサインをうまくキャッチすれば、激しく泣く前に、スムーズに授乳できることが多いと思います。
うまく飲んでくれないとき 見直すポイント
うまく飲んでくれないとき、まずは3つのポイント「ママの授乳姿勢」「赤ちゃんの体勢」「吸い付き方・含ませ方」を見直してみましょう。
ママの授乳姿勢
まずは、ママの授乳姿勢。いろいろな姿勢がありますが、どれもリラックスできる姿勢であることが大切です。肩の力を抜くようにしましょう。
基本の横抱きを例にみてみます。前かがみにならないよう、クッションなどで赤ちゃんの口と乳頭を同じ高さにしてください。
赤ちゃんの体勢
次に、赤ちゃんの体勢。ママの体にぐっと引き寄せて、ママのおなかと赤ちゃんのおなかがくっつくように支えます。
赤ちゃんの、耳と肩と腰が一直線になるように、背中と首の辺りをしっかり支えてください。
含ませ方
含ませ方も大切なポイントです。おっぱいの形をした毛糸のぬいぐるみを使って説明します。
左のおっぱいを飲ませる場合、乳房を左手で支えます。そして、赤ちゃんの下あごを乳房につけます。乳頭を赤ちゃんの鼻先に当てて、口を大きく開けるのを待ってから、含ませましょう。
このとき、乳輪全体を含ませるようにします。
ママにとっても、赤ちゃんにとっても、快適な授乳スタイルを見つけられるといいですね。
まいにちスクスク「授乳の悩みとギモン」の番組記事
- (1)うまく飲んでくれない
- (2)母乳が足りている?
- (3)痛みや不快感
- (4)母乳やミルクとの上手なつきあい方
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
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