毎年、200以上もの新刊が出ている図鑑。子どもにどんなものを選んで、どう使えばいいのか、迷ってしまうことはありませんか? 子どもは、おもしろいものがたくさんあると知れば知るほど、知的好奇心が高まっていきます。子どもの発達や興味に応じた、図鑑の活用法や楽しみ方を紹介します。
今回は、0~2歳ごろの図鑑です。
講師: 瀧靖之(東北大学 加齢医学研究所 教授)
0~2歳ごろにおすすめの図鑑
この時期、はじめての図鑑を考えている方が多いのではないでしょうか。写真は写真なりの迫力があり、イラストは対象をくっきり浮かび上がらせます。最初は、何冊か用意して、興味を示したものをたくさん見せてあげるのがいいでしょう。
ちょうど、五感に関わる脳の領域が発達してくる時期でもあります。見たものや、聞いたものに、とても興味を持ちはじめるので、さまざまなジャンルが載っている図鑑で、好奇心の種をまいてあげるといいですね。
図鑑「たっぷりしゃしんずかん」
0歳からを対象にした、写真をたくさん使った図鑑です。
この時期の子どもが関心を持ちやすい、動物、食べ物、乗り物など、指さししながら楽しく名前を覚えることができます。
図鑑「1さいだもん 新版(ふれあい親子のほん)」
年齢別の絵本です。1歳向けは、ごはんやプリンなど、身のまわりのものが、わかりやすいイラストで表現されています。
親子でどんなふうに絵本と親しめばいいのか、保護者向けの解説も載っています。
図鑑「小学館の図鑑NEO まどあけずかん たべもの」
仕掛けがある図鑑も、子どもの好奇心を刺激します。
この図鑑には、全ページに、指でめくって遊べる「まど」がついています。
まどを開けると、さまざまな仕組みや秘密が顔を出します。「何が出てくるんだろう?」と、自然にめくってみたくなります。
読み聞かせは、脳の発達にも効果的
2歳くらいまでは、視覚や聴覚が最も発達する時期です。その両方に働きかける読み聞かせは、脳の発達にも効果的だといわれています。
子どもは、画像やその他のものより、お父さん・お母さんの生の声で、さまざまな言葉を覚えるといわれています。言葉の習得には、いろいろな身振りや表情なども関係していると考えられているのです。
本格的な図鑑は何歳くらいから?
早いうちから手元に置いていい
回答:瀧靖之さん まだ少し難しいと思える図鑑でも、早いうちから手元に置いてもいいと思います。近くにあれば、見る機会が増え、好きになるきっかけになります。お父さんやお母さんが、楽しみながら読み聞かせをするのがいいでしょう。
まいにちスクスク「図鑑の楽しみ方」の番組記事
- (1)0歳から2歳ごろ
- (2)2歳から3歳ごろ
- (3)3歳から5歳ごろ
- (4)図鑑の最新事情
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR