子どもの自転車デビュー!(3)ブレーキで止まる
子どもがいよいよ自転車デビュー。でも、ちゃんと乗れるのか、なによりも安全に運転できるのか心配ですよね。どのように親がサポートすればいいのか、子ども向けの自転車講習会などで講師を務める彦坂誠さんに教えていただきます。
今日のテーマは、ブレーキで止まる練習です。
講師: 彦坂誠(一般財団法人 日本交通安全教育普及協会) 自転車は「乗る・止まれる・交通ルールを覚える」の3つが大切です。子どものペースに合わせて、段階を踏んで、無理なくサポートしてください。
止まることも大切
子どもが自転車に「乗れた」ことを喜ぶ保護者の方は多いのですが、「止まれた」ことに目を向ける方が少ないようです。でも、自転車では「乗る」ことと同じぐらい「止まる」ことも大切です。しっかり練習しておきましょう。
ブレーキの確認
まず、ブレーキの握り幅が子どもの手に合っているかを確認します。
ブレーキが開いた状態で握ったときに指の第1関節あたりがブレーキにかかり、しっかり握り込むことができるかどうかが目安です。幅が広すぎる場合は、自転車専門店などで調節してもらいましょう。
ブレーキの使い方
右側のブレーキが前輪に、左側のブレーキが後輪につながっています。左(後輪)で減速、右(後輪)でしっかり止まるイメージです。ハンドルをしっかり握り、両方のブレーキを使って止まるのがブレーキのコツです。
※慣れてきたら、左でゆっくりと減速、右で静かに止めてみましょう。
2つめのコツは、肩の力を抜き、脇をしめること。姿勢がよくなり、ブレーキで前のめりになって転倒することを防ぐことができます。
ペダルなし自転車はブレーキがついていないものも多く、足で止まる癖がついていることがあります。ブレーキで止まることに、しっかり慣れていきましょう。
練習してみよう
まずは、止まりたい位置を決めて、どのくらいの力加減で止まることができるのかを身につけます。
大人が正面に立って、「止まって!」の合図でしっかり止まる練習をしてください。
次のステップは、顔をあげて止まる練習です。足元を見てしまいがちですが、前を見てブレーキをかけることが大切です。事故などを考えると、しっかり前を見て、止まりたいところで止まれることが大事です。
安全に自転車に乗るためにも、ぜひブレーキの練習をしてください。
まいにちスクスク「子どもの自転車デビュー!」の番組記事
- (1)走る~補助輪編
- (2)走る~ペダルなし自転車編
- (3)ブレーキで止まる
- (4)交通ルール編
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