さまざまなことに興味を広げ、いろんなことにチャレンジしたくなる幼児期。子どもの自立心をのびのびと見守るためには、お家の中を、安心して行動できる場所に整えておくことが大切です。
今回は、豊島区 池袋保健所「子ども事故予防センターKidsafe」で 子どもの事故予防啓発に取り組む、保健師の栗原せい子さんに、家庭内の安全対策のポイントを教えてもらいました。
注意してばかりで嫌になる・・・ そんなママとパパに伝えたい6か条
子どものチャレンジや探究心を見守ってあげたいと思いながらも、「あぶないからやめて!」と、つい口うるさく言ってしまうママやパパは少なくないでしょう。
「あぶない!」「やめなさい!」と、いつも怒ってばかりで、嫌になってしまうんです・・・
同区の子どもの事故予防への取組みも、かつて地域の育児相談で、多くのママがそんな悩みを打ち明けたことから始まりました。
そしてママたちの声をもとに作られたのが、子どもの事故予防のための6か条です。
① ダメダメ、と言うより予防をしっかりと 子どもがのびのび遊べるように環境を整えましょう。 ② 子どもが静かなときこそ要注意 何かいたずらをしていたり、ケガをしているかもしれません。 ③ 「まだまだできない」と油断は禁物 昨日までできなかったことが、今日はできるようになった・・・ 子どもは日々成長します。 ④ 2度ある事故は3度ある 子どもは一度覚えたことをまた繰り返しやります。「触ってみたい」と興味しんしんです。 ⑤ おうちのなかは整理整頓 危険なものがないか日頃から注意してみるようにしましょう。 ⑥ よその家、慣れない場所では要注意 親が知らないうちにお風呂で遊んでいるかもしれません。階段を上っているかもしれません。目を離さないようにしましょう。 < 作成:豊島区池袋保健所健康推進課 >
これらを心がけて実行するだけで、毎日の「ダメ!ダメ!」はきっと減らせます。
幼児になると年齢が上がるにつれて「まだまだできない」とは逆に「もう大丈夫だろう」という油断が生まれがちですので、ママやパパは心にとどめておきましょう。
「安全なおうち」チェックリスト
では、「自分でやりたい!」幼児期の子どもをのびのび育てるには、どのように環境を整えてあげるとよいのでしょうか?
確認しておきたい項目と、想定される危険に対する予防策を考えてみましょう。
手の届く位置を確認
□ 火傷するものに手が届きませんか?
(炊飯器・ポットなど湯気が出る家電製品、コンロ、熱いお茶や鍋など)
□ 飲み込むと危険なものがありませんか?
(薬、アルコール、タバコ、電池・ボタン電池、液体・ジェルボール状の洗剤など)
< 出典:豊島区 池袋保健所「子ども事故予防センターKidsafe」展示 >
子どもが立ち上がって手の届く範囲を知っておき、あぶないものはその範囲に置かないこと。また、引き出しや棚にはできる限りロックをかけておきましょう。
*誤飲してしまうサイズの目安を知ることができる「チャイルドマウス」 作ってみよう! - 事故防止に役立つ体験・教材・資料 < 出典:消費者庁「子どもを事故から守る!プロジェクト」サイト >
溺れる要素がないか確認
□ お風呂のお湯は溜まったままではないですか?
□ 洗濯機で浸け置き洗いをしていませんか?
< 出典:豊島区 池袋保健所「子ども事故予防センターKidsafe」展示 >
1〜4歳の不慮の事故による死亡状況で上位に上がってくるのが、溺れてしまう事故です(屋外も含む)。家の中ではお風呂の水、洗濯機の水を抜いておくことが基本です。
また、どんなに浅くても、水遊びや入浴の際に子どもだけにしてはいけません。
転倒・転落の可能性がないか確認
□ ベランダに足場となるものはないですか?
(エアコンの室外機、プランターなど)
□ ベランダや窓のサッシにはロックされていますか?
□ 床は片付いていますか?
(紙類はとくに滑りやすい)
< 出典:豊島区 池袋保健所「子ども事故予防センターKidsafe」展示 >
ベランダや窓から転落しないよう、足場となるものは置かないようにしましょう。ただ、室外機など移動できないものもありますので、サッシにロックをつけるなどの工夫も考えてみてください。階段からの転落には転落防止冊が有効です。
また、床にものが散らかっていると転倒しやすくなるので、日頃からの整理整頓を心がけましょう。
子どもの動きを想像して確認
□ 指をはさみやすい場所がありませんか?
(玄関扉、家の中にある扉、サッシなど)
□ 子どもが入ったり、登ったりすると危険な場所がありませんか?
(洗濯機、押入れ、棚など)
< 出典:豊島区 池袋保健所「子ども事故予防センターKidsafe」展示 >
走り回りながらブラインドの紐に首をひっかける、洗濯機(特にドラム式)にかくれんぼして窒息する…など、日常生活のなかで考えられる事故はたくさんあります。
それぞれの家でどのような事故が考えられるか、いちど「家の中のハザードマップ」を作ってみてはいかがでしょうか。事故のもとになりそうな箇所を確認しておけば、それに対応する予防策をとっておくことができます。
簡単にできる指はさみ対策として、牛乳パックやラップの芯を使った、手作り予防アイテムがおすすめです。 手づくり安全グッズ ~家にある身近なもので作ってみませんか~ < 出典:豊島区公式ホームページより > 子どもは大人よりも視野が狭いことも知っておいてください。大人にとっては注意が行き届く範囲でも、子どもにとってはそうではない場合があるのです。 *幼児視野体験メガネ(子どもの視野を疑似体験できるメガネ)を試してみましょう 作ってみよう! - 事故防止に役立つ体験・教材・資料 < 出典:消費者庁「子どもを事故から守る!プロジェクト」サイト >
安心してチャレンジできるのは、ママ・パパの見守りがあってこそ
最近、子どもの歯みがき中に起こる事故が多発していると報告されています。その要因は、子どもが自分で歯みがきをしている最中に、歩きまわるなどして転倒したことが半数以上を占めます。子ども自身に危険を伝えていくことも大切ですが、「歯みがきしながら歩いちゃダメ!!」とただ叱るのではなく、なぜ危ないのか理由を説明し、「ケガをしてしまうからやめようね」「○○ちゃんがケガをしたらママもパパも悲しいな。元気でケガをしないでいてくれたらうれしいな」など、気持ちに訴えかけるよう丁寧に伝えていけるとよいですね。
子どもの「自分でやりたい!」気持ちを尊重することは大切ですが、かならず大人が側について、見守ることを忘れないようにしましょう。
ママ・パパが見守ってくれていることで、子どもも安心してチャレンジできます。できたときは「上手だね!すごいね!」と声をかけることで、きっと自信もつくはずです。
*この記事は、花王株式会社のスポンサードにより作成・掲載されています。
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