負けず嫌いでズルをしてしまう。どうしたらいい?

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2021/01/30

出典:すくすく子育て[放送日]2021/01/30[再放送]2021/02/06

息子は負けず嫌いなのか、ちょっとしたゲームでも、無理やり、ズルしてでも勝とうとします。ヒーローごっこのような遊びでも、悪役になろうとしません。このままでいいのでしょうか。
(5歳6か月 男の子のママ)

負けないために知恵を働かせるのは必要な能力

回答:井桁容子さん

負けず嫌いは、人として当然の感覚だと思います。そのエネルギーを使って、負けないために知恵を働かせたり、作戦を練ったりするわけです。生きるために必要な能力ですので、悪いことではありません。
また、いろんな意味で、常に勝つことはできませんし、負けることのほうが多いですよね。だから、勝ちを目指すのはいいけど、負けたときにも「負けてよかったね」と思える、負けることで次を頑張れるような考え方を、大人が示してあげておくことも大切です。もちろん、競うのが苦手な子もいますし、いろいろな人がいます。

負けず嫌いのエネルギーは大事に。克服できるように見守る

回答:汐見稔幸さん

子どもの中に人類の遺伝子が色濃く残っている、と感じることがあります。長い人類の発展の中で、男性は狩りをしたり、誰が強いのか、誰がかしこいのか競い合ってきた歴史があります。いずれ、そのような論理だけでは自分が苦しくなるだけだとわかっていきますが、競い合っていたときに働いていた遺伝子が出てきているのだと思うと、私はおもしろいなと感じます。
また、負けず嫌いの気持ちは、子どものエネルギーにもなっています。勝てなくて苦しんで、考えて、かしこくなって、だんだんとわかっていく。それを大事にしてあげながら、子ども自身が少しずつ克服していくようになるのだと、長い目で見守ってあげてください。

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