赤ちゃん家族の防災グッズ(4)避難するときのポイント
いつどこで起きるのかわからない災害。小さな子どもがいる家族は、どんな準備をしておけばいいのでしょうか。用意しておきたい防災グッズについて考えます。
今回は、避難するときのポイントについて考えます。
講師: 国崎信江(危機管理アドバイザー) 赤ちゃんの命と健康を守るためには、荷物を割り切ることが大切です。コンパクトでたくさんの使い道のあるものや、1回で使いきれるものがおすすめです。
避難所では、いつもの生活とは異なる上に、知らない人との共同生活になります。それは、赤ちゃんはもちろん、ママ・パパにとっても大きな負担になるでしょう。
例えば、風水害のように事前に災害が予測される場合は、早めに被災地から離れた場所に避難することも選択肢の1つです。これまでの被災地を考えると、車で1時間ほどの距離で心配のない地域へ移動できる場合もあります。
避難先には、友人宅、実家、きょうだい・親戚の家、ホテルなどがあります。災害時にどこに避難するのか、ふだんからルートや方法を考えておくといいですね。
ホテルへの避難には費用も必要になります。そんなときのために毎月こつこつと防災貯金をしておくこともおすすめします。
避難するときは、子どもの安全を第一に考えてコンパクトな荷物で行動しましょう。いつものママバッグに最小限の防災アイテムを加えておくと安心です。
防災貯金もママバッグにいれておくと、いざというときに心強いですね。
災害時に赤ちゃんを連れて移動するときは、前だっこにしましょう。赤ちゃんの全体の様子を確認できて、すばやく赤ちゃんを守ることもできます。両手があくので、さまざまなことに即応することができます。
移動に便利なベビーカーは、災害時には赤ちゃんを乗せず、荷物を乗せて使いましょう。万が一のときにはベビーカーを捨てる覚悟も必要です。
コロナ禍では、分散避難が推奨されています。実家や友人宅など、頼れる場所をたくさん作っておくと安心です。そのとき、実家に赤ちゃん用品をあらかじめ置いてもらったり、ママ友宅であれば赤ちゃんグッズもあるので、より安心です。
同じ週に放送された番組記事
- (月)赤ちゃん家族の防災グッズ(1)ママバッグを見直そう
- (火)赤ちゃん家族の防災グッズ(2)非常時の備え①
- (水)赤ちゃん家族の防災グッズ(3)非常時の備え②
- (木)赤ちゃん家族の防災グッズ(4)避難するときのポイント
Eテレの育児情報番組「まいにちスクスク」でこれまでに放送した内容はこちら
PR