私の子育て(2)シェリーさん②
さまざまな子育てのヒントをうかがう「私の子育て」。
今回は、タレントとして活躍するシェリーさんです。2016年、2018年と女の子を出産、2019年に離婚しました。元夫に週に1度程度、娘たちを預けて共に子育てをしているというシェリーさん。共同養育について、そして、周りの人に頼ることの大切さについてお話を聞きました。
元夫との子育て
シェリーさん: 最近、4歳の子が「ダディ(お父さん)の家では、いいと言われた」と言うようになったんですよ。例えば、おもちゃや食事、動画にしても元夫と何がダメなのか一応決めていたんです。でも、いろいろ忙しくて、緩んでしまったときがあったのかもしれません。そこで私が「ダメだよ」と言うと、「なんで?ダディの家ならいいのに!もういいもん」と言ってきて、これは何とかしないといけないと思って、「マミィの家でダメなことは、ダディの家でもダメ。ダディがダメと言ったことは、マミィもダメ。マミィとダディはチームだからね」と説明しました。 元夫には、2人で違いがあると教育によくないのでルールを統一したい、こちらでダメなものはダメと言ってほしい、厳しすぎると思ったら話し合って変えていけばいい、そんなことを伝えました。彼には分ってもらえて、すぐに調整がつきました。
離れて暮らしているけれど、ルールは統一しないと子どもたちが混乱する。話し合いで、パパにも理解してもらいました。
シングルでの子育て
シェリーさんは、あるトラブルをきっかけに、シングルでの子育の大変さを実感したといいます。
シェリーさん: 離婚して、別居を始めて1〜2か月ぐらいのときです。向こうの家から帰ってきたときに「2人とも体調が悪いよ」と言われて。「えっ?何だろう?」と思ったら、2人とも吐いたんです。。家のタオルが足りなくなるくらい大変で、2人をだっこしながら、病院に連れて行くならどうしたらいいんだろう、荷物があるからタクシーでないとだめかなとか、パニックになっていました。その日、「あぁ、ひとりになったんだ」と、すごく実感したのを覚えています。
シングルでの子育ては苦労の連続。改めてひとりで子育てすることについて考えさせられたそうです。
シェリーさん: 自分がシングルになってみて、シングルの親たちが大変な状況にいることが、より鮮明に見えるようになったと思います。以前も大変だと思っていましたが、こんなにも大変なのかと、浮き彫りになってくる感じです。頭のどこかで、自己責任論のようなものが、ずっと鳴り響いている気がしていました。母親だからきちんとしなさい、子どもをちゃんと守りなさい、自分でなんとかしなさい、といった声です。 でも、一度誰かに頼って、助けてもらえばいいんです。自転車で転んだときと同じで、立ち上がって、誰かにポンと押してもらえれば、スッと動き出せる。また転んでも、もう一度誰かに助けてもらえばいいだけの話なんです。助けてもらうことが、結果的に子どものためになります。お母さんが元気のない姿を見せるほうが、子どもにとってつらいことだと思います。お母さんがハッピーでいることが、子どもの精神衛生上もいいはずです。頼れる人をつくって、いろんな人に助けてもらうのは、子どものためになると思って甘えてほしいなと思います。
助けてくれる人は必ずいる。元夫に限らずいろんな人を頼って楽しく子育てをしていきたいそうです。
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