理想のパパとは?
父親としての適切な接し方があるのであれば、知りたいと思っています。私より、もっといい関わり方をしているパパもいると思うので、どのようにしているか気になります。
(1歳1か月 女の子のパパ)
(1歳1か月 女の子のパパ)
昔は「父親は仕事で母親は家庭」のように、役割がある程度固定されていたと思いますが、今は、母親も仕事をしますし、父親も家事をするようになってきています。家族の形が変化する中で、今の「父親らしさ」はどのようなものなのか、疑問に思っています。
(2歳9か月 男の子のパパ)
(2歳9か月 男の子のパパ)
パパ友づくりが鍵になる
回答:多賀太さん 現在、父親の家事・育児が進んできましたが、仕事や家計の負担は必ずしも減っていない状況です。そのため、どのように家事・育児と仕事を両立すればよいのか、理想のモデルを見つけるのが難しくなっています。また、家族のあり方が多様化しているので、同じような境遇の父親が身近にいないという問題もあります。 ただ、今はSNSなども発達しています。そういったツールで父親のコミュニティに参加するのもひとつの方法です。仕事や肩書を抜きに、同じ父親同士として、日頃の悩みやモヤモヤを共有できる場があれば、いろいろなタイプの父親と交流できます。自分と似た方と出会ったり、参考になるモデルが見つかったり。そうでなくとも、同じ立場で悩みを言葉にして語り合ううちに、自分なりの落としどころが見つけられることもあります。パパ友づくりが鍵になるかもしれません。
父親らしさより、自分らしさ
回答:大豆生田啓友さん 理想のパパを考えるとき、「父親はどうあるべきか」よりも、「自分らしさ」が大事になるのではないでしょうか。身近なパパ友のようなモデルをまねてみながら、自分らしい子育てを考えるのが、ひとつのポイントかと思います。
子どもとの関わりから親子関係が作られていく
回答:福丸由佳さん 生身の子どもとどう関わるのか、その関わりから親子関係が作られていきます。概念や理屈ではなく、その過程で「これが理想かもしれない」と思うこともあります。目の前の子どもとの時間の中に、たくさんのヒントがあるんです。そして、大事なのは子どもと笑える時間。この子がいてくれてよかった、この子の存在がいとおしいと思えたら、それがいちばんだと思います。
子育ては作っていくもの
回答:大豆生田啓友さん 「理想のパパ」を考えるより、実際に子どもにつきあって「おもしろい」と感じられることのほうが大切だと思います。 私は、ふだん大学生と関わることが多いのですが、大学生の女性たちにとって子育てや家事ができる男性は魅力的だといいます。逆に、男性もそのことに対する意識が明らかに変わってきた。仕事が100%ではなく、仕事と家事と子育てのバランスをはじめから考えるような世代に変わりつつあるのです。 理想を考えても、理想通りにいくものではありません。夫婦で、自分たちにとっての大事なことを出し合いながら、家庭や子育てを作っていくことが大事だと思います。
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