熱中症にならないように、外出時の服装やマスクはどうしたらいい?
新型コロナウイルス対策で、外出するときは子どもたちにマスクをさせています。でも、マスクで熱がこもり、熱中症にならないか心配しています。
(5歳 女の子、3歳8か月 男の子のママ)
(5歳 女の子、3歳8か月 男の子のママ)
特に2歳未満の子どもはマスクをしないほうがいい
回答:榊原洋一さん WHO(世界保健機関)、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)、日本小児科医会などでは、2歳未満の子どものマスク着用は危険だといっています。もともと、乳幼児は気道や鼻の穴が細いために、マスクによって呼吸が苦しくなってしまうのです。
2歳以上の場合は、息のしやすさや水分補給に注意
回答:榊原洋一さん 2歳以上の場合は、新型コロナの対策でマスクをする場合があると思います。呼吸には、息をはくことで熱を逃がす作用がありますが、マスクをすることでこの作用が一定の程度、働かなくなります。ただ、汗や体全体で体温を下げる作用と比べると比較的小さいでしょう。 子どもがマスクをするときは、息が苦しくないかを確認しながら、水分補給を忘れないようにしてあげてください。
直射日光を防ぐことができる服装を
回答:榊原洋一さん 外出時の服装にも注意するといいでしょう。直射日光が当たると、体の表面が熱くなり、体温が上がってしまいます。通気性の良い素材の長袖を着せるなど、直射日光を防いでください。特に、頭は表面積が大きく熱を受けやすいので、帽子をかぶらせてください。
帽子をかぶると、より暑くなるのではないかと心配です。汗もたくさんかいてしまいます。
直射日光が当たる場合は、帽子をかぶったほうがいい
回答:榊原洋一さん 直射日光が直接頭に当たると、体温が上がってしまいます。中で汗をかいたとしても、帽子をかぶるほうがよいでしょう。汗は、蒸発して体温を下げることにつながるので、やはり暑くても帽子をかぶったほうがいいと思います。
だっこひもで外出するときの熱中症対策は、どのようにしたらいいのでしょうか。
保冷剤や冷却剤で冷やすなどの工夫を
回答:白石裕子さん 用事などがあって、昼間に子どもを連れて外出することもあると思います。子どもが暑そうなときは、例えば、保冷剤や冷却剤を持ち歩いて、タオルなどでくるんで首のところを冷やすなどの工夫を試してみてください。
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