パパの帰宅が遅いので、私がいっぱいしゃべってあげないと、子どものことばが発達しないのではないかと不安になります。
絵本を読んであげたり、お世話をするときには子どもが聞きやすいと言われる高い声で話しかけたりと、可能な限り、声をかけるようにしています。
でも、毎日の家事に追われ、夕方ごろには疲れてしまい無言で接してしまうこともあります。
子どものことばを育てるためにも、接するときは、片手間ではなく、しっかりと遊んであげたいと思っているのですが、子どもと2人きりだと難しいです。
子どもの心やことばを育てるやりとりのコツはあるのでしょうか?
(7か月の子をもつママより)
赤ちゃんとのやりとりのコツ
(1)お世話をしながら声をかける
例えば、オムツを替えるときに「いっぱい出たね」「いまからオムツを替えるよ」「オムツを替えて気持ちよくなったね」と声をかけてみてください。
「ことばがけしなきゃいけない」とあせらなくても大丈夫です。
オムツを変えたり、ご飯を食べさせたりというような赤ちゃんのお世話をするときに声をかけるだけでも、ことばがけになっています。
(2)赤ちゃんの声や行動をまねて返す
赤ちゃんが発することばをまねて返してあげましょう。
そうすることで、「自分に興味をもってくれている」「そんな風に声を出しているんだ」というように思うようになります。
子どもの話したい・伝えたいという気持ちを育てます。
(3)赤ちゃんが笑顔になるように動かす工夫をする
赤ちゃんの表情を見ながら、あやすリズムを変えたり、声の高さを変えたりして、赤ちゃんが笑顔になるように工夫をしましょう。
目を合わせながら反応をみて、やり方を変えていきましょう。
(4)子どもの気持ち・行動を大人が代わりに言う
例えば、赤ちゃんが泣いている場合は、「泣いちゃったの」「ママがいなくて寂しかったね」というようなことばがけをしましょう。これを繰り返すことで、自分の気持ちや動作にもことばがあることに気がつきます。
赤ちゃんをあやしているときに反応が薄い場合も、「おもしろくなかったかな」「これじゃないのがいいかな」というように子どもの気持ちを代弁してみてください。
「ことばがけしなきゃいけない」と思いすぎない
回答:中川 信子さん お母さんの仕事は、食べさせて、着替えさせて、寝かせて、子どもを成長させることです。これらができていれば、お母さんとしての仕事は果たしていると考えましょう。 子どもに話しかけたり、遊んだりすることは、プラスアルファです。「ことばがけしなきゃいけない」と、あまりにも一生懸命にならなくても大丈夫だと思います。 子どもは楽しいことを見つけたときに、力を発揮します。ことばが早い子が頭のいい子というわけではありませんよ。 からだがあって、こころがあって、そして、ことばがあります。語りかけるときは、口だけではなく全身を使って遊ぶことが大切です。
触れ合いを通してことばは発達する
回答:遠藤 利彦さん からだ全体がコミュニケーションの道具になります。 からだを使って触れ合う中で、ことばが自然に出てくるようになり、徐々に発達します。
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