私の子育て ダイアモンド✡ユカイさん(1/2)
さまざまな子育てのヒントをうかがう「私の子育て」。
今回はロックミュージシャンのダイアモンド✡ユカイさんです。無精子症と不妊治療を経て47歳で女の子を、その後双子の男の子を授かりました。
子どもを授かるまでには長い道のりがあったといいます。
不妊治療と夫婦の葛藤
子どもが欲しかったユカイさん夫婦。クリニックで検査をしたときに、ユカイさんが「無精子症」だと告げられたそうです。
ユカイさん: 「無精子症」と聞いて、びっくりしたよね。子どもを作ることができないのかって。妻は健康なのに俺のせいだって。妻に申し訳なくて「別の人とやり直した方がいいんじゃないか」と言ったこともある。でも、ちゃんと話をして「2人で生きていこう」と決めたんだよね。
そんなある日、無精子症でも子どもを授かる可能性があると知って不妊治療を行うことに。
これが新たなつらさの始まりだったといいます。
ユカイさん: 俺のせいで不妊治療するわけで申し訳ない気持ちがね。体に負担がかかるし痛みもある。2年続けた治療期間が10年ぐらいに感じる。不妊治療と戦って、苦しんで、結局は失敗したからね。夫婦関係も悪くなって、離婚を考えるまで追い詰められて。それでも2人で治療を諦めるか話し合って。2人で温泉に行ったり、おいしいものを食べたり、映画を楽しんだり、そうやって2人で生きていくのも悪くないんじゃないかって。
話し合いを繰り返す中で、ユカイさんは妻のつらさを身にしみて感じたといいます。
もう諦めようとしたころ、妻が「最後にもう一度だけ挑戦したい」と言ったそうです。
ユカイさん: 不妊治療は女性の方が大変なんだよ。その上で妻がそこまで言うなら、悔いが残らないように、もう一度だけ挑戦しようと。それで子どもを授かることができてね。生まれるとき紛れもなく泣き声が響いたのよ。地をはうようなシャウトがね。「あぁ、間違いなく俺の子どもなんだ」って。「俺が父親になったんだ」って。
夫婦でつらい不妊治療を乗り越え、父親になったユカイさん。
妻と子どもを大切にしようと改めて決心したそうです。
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