食生活を改善したい。どこから取り組んでいけばいいの?
2歳10か月の娘の食事に悩んでいます。デザートから食べ始めたり、好きなものしか食べません。食事中は落ち着きがなく、立ち歩きます。だらだらと食べるので終わりがいつなのかよくわからず、1時間ぐらいかかることもあります。片付けるとお腹がすいたと大泣きされることもあります。中途半端な時間にお腹がすいてしまい、食べたいと言い出したら、泣き叫んで押し通します。おやつを食べると食事が食べられなくなることもあります。食生活の改善、どこから取り組んでいけば良いのでしょうか。
(2歳10か月・1歳8か月 女の子のママ)
(2歳10か月・1歳8か月 女の子のママ)
食事の時間は20~30分。集中できるように食事環境を見直してみましょう。
回答:外山紀子さん これくらいの子どもの場合、食事の時間はおよそ20~30分ぐらいです。保育園でもそれくらいの時間内に食べ終わるケースが多いですね。食事に集中しやすいように子どもの興味をひくものを遠ざけるなど、環境面でのサポートが大事になります。 現状ではワンプレートでデザートやフルーツも一緒に出しているようですが、果物や甘いものなどは別の器に入れて、最初は出さないようにしましょう。甘いものを先に食べてしまうと血糖値が上がり、満腹になるのが早くなるので、飽きやすくなります。 これまではフォークやスプーンなどを子どもに選ばせていたようですが、子どものようすを見ながら大人が選んだほうがいいでしょう。 スプーンをまだうまく使いこなせないこの時期には、すくいやすい食器を使うと食べることに集中できます。ある程度重さがあり、ふちが直角に立ち上がっているものがすくいやすいですね。 スプーンやフォークは、お箸や鉛筆を持つときの鉛筆持ちに発展させていくために、ある程度の重さがあり、長すぎず、握りやすいものを選びます。 テーブルが高すぎるので、子どもはひざ立ちにならないと器の中が見えません。テーブルは、座った状態でひじが置けるくらいの高さだと子どもの上半身が自由になり、食べるときに集中できます。 いすの高さは、足がぶらぶらせず、踏ん張れることが大事。踏ん張ることでかむ力が身につき、上半身を支えることができます。腰も固定したほうが、ぐらつかず安定します。上半身をしっかりと支えられるように工夫して、足が届く高さの台を置いてみましょう。
食事に集中できない時には、定期的に足台や背もたれなどを微調整しましょう。
回答:太田百合子さん 子どもはどんどん身長が伸びるので、微調整することが大事です。保育園でも牛乳パックで足台を作ったり、マット状のもので微調整したりしています。子ども用のいすの場合でも、背中が背もたれにつかないと落ち着かないので、定期的にチェックしてクッションや座布団などで調整してあげるといいと思います。
おやつなど、欲しいものをもらえないと泣きやまない場合はどうすればいい?
ルールを決めて少しずつ守るように工夫しましょう。外遊びなども取り入れて。
回答:外山紀子さん 泣けばお菓子がもらえる。そして、次の食事がまた食べられなくなって、また怒られる。そのような悪循環に陥ってしまうので、ある程度のルールをしっかりと決めることが大事だと思います。ただ、これまでおやつを与えていたものを、いきなり今日から全くなしにするのはハードルが高すぎるので、例えば量を半分にするとか、それでもまだ泣き続けるようなら、ちょっと外に遊びに行って気を紛らわせるなどしてみましょう。外遊びをすれば、おなかもすきます。そういった対処が必要かなと思います。
保育園では一人で座って食べるのに、家ではママのひざの上でしか食べません。
保育園と食べ方が異なるのはよくあること。甘える時間を作ってあげてみては?
回答:外山紀子さん 食事は、食べ物、周りにいる人、周りの環境(物理的な環境と社会的な環境)で総合的に作られています。保育園と家庭で食べ方が異なるというのは、とてもよくあることです。 家だと全く食べないのに、保育園だと周りの友達につられて食べるということもあります。ですから、本当は一人でできるのに甘えているということではなく、本当は甘えん坊なんだけれど、保育園ですごく頑張っているという見方もできますよね。ひざに座って甘えたいという気持ちは、食事の場ではなく、例えば「ご飯の後におひざの上で絵本を読もうね」と提案するなど、食事の時間以外で甘える時間を作って気持ちを満たしてあげることも試してみるといいと思います。
食べるものが限定的。かなりの偏食です。どうすればいいのでしょうか?
「おやつ」はどんなものを食べればいいの?
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