知っていますか? ブックスタート
ブックスタートは、赤ちゃんの健診などの機会を利用し、絵本をプレゼントする活動で、全国の自治体の事業として広がっています。
読書に力を入れているという埼玉県の三芳町(みよしまち)では、4か月児健診で保健センターを訪れた親子に「ブックスタート」に参加してもらっています。
図書館のスタッフが親子に2冊の絵本を読み聞かせ、気に入った1冊をプレゼントしています。
さらにこの町では、2歳半になった段階で「ブックスタートプラス」も実施。
“2歳からが絵本を楽しめる黄金期“とも言われているそうで、この時期の子どもたちにも絵本を読んでもらいたいと手渡ししています。
図書館の館長、代田知子(しろた・ともこ)さんにお話をうかがいました。
「ブックスタートプラス」を始めた目的は絵本に遠ざかってしまった親子にもう一度、面白さを伝えるためでした。そんな努力のかいがあってこの図書館には、親子連れがたくさん訪れるようになり、絵本の貸し出しが増えました。 はじめた頃は、「絵本どころじゃない」と言われそうで不安もありました。 親御さんは、健診にお子さんを連れてくるだけでも大変なんですよね。とくに4か月児健診は授乳とか忙しくてくたくたにくたびれているけど、私たちが読む絵本を一緒に見てもらうと、親御さんが楽しくなるんですよ。夢中で笑ったり、本当に幸せそうにしている。そうすると、実際には子どもに読んでいるんですけど、親御さんに読んでいる感じもするんですね。 最近では、絵本を借りに来るパパも多くなりましたし、「ブックスタート」でプレゼントした絵本を試しに読んだのがきっかけでいろいろな本に興味を持ったという親子も増えています。 (代田知子さん)
代田さんたちは、絵本をきっかけに家族のコミュニケーションが増えることを願っています。
皆さんも家族で図書館に足を運んで、絵本から始まる子育て、楽しんでみませんか。
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