今回は、第12代の体操のお兄さんに就任する福尾誠(ふくお・まこと)さん、そして、初代の体操のお姉さんに就任する秋元杏月(あきもと・あづき)さんのあいさつと、4人への質疑応答の様子をお届けします。
(ふたりのプロフィールはこちらから)
「おかあさんといっしょ」出演者交代発表会見レポート【前編】はこちら
第12代 体操のお兄さん 福尾 誠さん
「体操のお兄さんになることは、長年の夢でした」 みなさん、はじめまして。第12代体操のお兄さんになりました、福尾誠と申します。 現在の心境といたしまして、歴史ある「おかあさんといっしょ」という番組の、体操のお兄さんという大役をつとめさせていただくことに大変うれしく思っております。また、体操のお兄さんになることは、長年の夢でもありましたので、いまこうして、この場で、皆様にご報告できていることが、夢のように感じます。 ……えー、すみません。とても緊張しているので(笑)、あたたかく見守っていただけたらなと思います。 私はこれまで体操競技を専門としてきました。体操競技は小学生の時に出会いまして、選手として16年、指導者として5年携わりました。体操競技を通じて、たくさんの人と出会い、多くのことを学び、現在の私が形成されたと感じています。そして、体操競技を通じて得た経験を生かして、全国のお友達に体を動かす楽しさや笑顔をたくさんお届けできるように、頑張りたいと思っております。 よしひさお兄さんをはじめ、歴代の体操のお兄さんが、作り上げた歴史や功績から多くを学び、誠お兄さんとしてこれから新たな歴史のページを少しでも多く増やすことができたらなと感じております。そして、「おかさんといっしょ」という番組がこれまでのように、これからも、私も元気いっぱいお届けできるよう頑張りたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
初代 体操のお姉さん 秋元 杏月さん
「子どもたちにキラキラしたものを届けられるお姉さんに」 初代 体操のお姉さんになりました、秋元杏月です。私は幼いころから新体操を習っており、踊ることや体を動かすことが大好きで、そして子どもと関わることも大好きです。 この歴史ある「おかあさんといっしょ」という番組で、これから体操のお姉さんとして、一員に加わらせていただきますが、よしお兄さん、りさお姉さんはじめ、この番組にこれまで携わってこられたすべての方々の熱い思いと、受け継いでこられたものをしっかりと受け取って、これからにつないでいけますように精一杯つとめてまいりたいと思います。そして番組を見てくださる方々に、朝は「今日も一日がんばろう」とか、夕方に「明日は素敵な一日になるといいな」というような、明るい前向きな気持ちになっていただけるように、元気とパワーを届けられるお姉さんを目指して頑張っていきたいと思います。そして、何より、子どもたちの心に楽しさや、わくわくする気持ちのような、何かキラキラしたものを届けられるお姉さんを目指して、これから、精一杯頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
ふたりが4月から担当する新しい体操は「からだ☆ダンダン」です。作詞は、漫画家の吉田戦車さんが担当します!
この体操は、日常生活ではあまり体験することのない動きや、現代社会で失われつつある動きなどが取り入れられていて、子どもたちが、からだをできるだけ多様に動かせるようになっているそうです。どんな体操なのか、いまから楽しみですね。
4人のお兄さん・お姉さんのあいさつの後、記者との質疑応答が行われました。
Q.福尾さんと秋元さんに質問です。お兄さん・お姉さんになって、今後楽しみにしていることは?
福尾:全国の子どもたちといっしょに遊ぶことができるということが、まず第一に楽しみです。
秋元:私も子どもが大好きですので、これからスタジオやコンサートなどでたくさんの子どもたちと出会って、いっしょに体操をして、いろんな思い出を作っていけることが楽しみです。
Q.秋元さん、「初代 体操のお姉さん」ということに関してのお気持ちを教えてください。「初代」という言葉がつきますが。
秋元:「初代」ということで、言葉だけで取ってしまうと、すごく重みのある、なんとも重たい言葉に聞こえてしまうんですけれども、りさお姉さんはじめ、これまでの身体表現のお姉さんの方々が作り上げてこられたものをしっかりと受け継いで、そしてこれから、誠お兄さんとふたりで体操のお兄さん・お姉さんとして子どもたちに元気を届けられるように頑張りたいなと思っております。
Q.福尾さんは、大学院の博士課程修了予定ということですけれども、大学院では何の研究を?
福尾:博士課程で研究してきたことは、体操競技についてのことなんですが、体操競技選手の脳の中の、「灰白質」というものの体積を調べていました。
Q.「すりかえかめん」のコーナーはなくなってしまうのでしょうか。
番組担当者:よしお兄さん、りさお姉さんは、すりかえかめんの友達だということですので、ふたりから聞いた話によりますと、コーナーとしては終了するのですが、これからもどこかですりかえ遊びをやっているかもしれません、というふうに語っているそうです。
Q.よしお兄さん、りさお姉さんに質問です。長きにわたって番組に関わってきたなかで、これは大変だった、ということがあれば教えてください。
よしお兄さん:まず、大変だったなあということは、健康の維持。みなさんいっしょだと思うんですけれども、本当に替えのきかない職業であり、本当に毎日のように子どもの前に立ったり、リハーサルがあったので、健康の維持、それからケガをしない、そういうところが大変だったなあと思っています。
りさお姉さん:よしお兄さんが言っていたように、健康の維持は、本当に大変だったんですけど、それと同時に、気温の変化ですとか、これからの季節だと花粉だったりですとか、そういうもので声が出なくなるときが本当にあったんですね。声が出にくい中でも、いつも通りにやる努力をする、ということは大変だったなあと思っています。
Q.よしお兄さんは14年で歴代最長ということなんですが、素朴な疑問なんですが、どうしてこんなに長期間になったんでしょうか?
よしお兄さん:たまたまだと思います(笑)。私がどうこうでなく、番組の編成であったりとかタイミングもあったと思っています。ただ自分自身としては、最初に思った抱負として、卒業だと言われるまでは本当に努力し続けようという、進化し続けようという、そういう姿勢が、もしかしたら少しは長くなる要因になったのかなあと思っています。
初々しく、ときに緊張した様子の新しいお兄さん、お姉さんを、よしお兄さんと、りさお姉さんがあたたかく見守っていたのが印象的でした。それぞれ、14年前、7年前の自分自身を思い出していたのでしょうか。
質疑応答の後、福尾さん、秋元さんから、卒業する、よしお兄さん、りさお姉さんへ花束が手渡され、なごやかな雰囲気のなかで記者会見は終了しました。
3月29日(金)の放送の最後に、新旧のお兄さん・お姉さんがスタジオに出演し、視聴者のみなさんに交代のごあいさつをする予定です。
新しいお兄さん・お姉さんの登場は4月1日(月)からです。お見逃しなく!
「おかあさんといっしょ」 Eテレ (月)~(土)午前8:00~8:24 【再放送】 (月)~(金)午後4:20~4:44 (土)午後5:00~5:24
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