はじめての習いごとは、どういうポイントで選んだらいい?
まわりを見ていると、子どもに習いごとをさせるのが当たり前な気がして、子どもが出遅れないようにと焦りを感じています。毎日のように教室を調べて、スイミングや英語教室の見学にも行きましたが、どれも決め手に欠けます。
そんな中で、習わせてみたいもののひとつがピアノです。娘はおもちゃのピアノが好きなので、本物のピアノに触れさせたいと体験教室に行きました。教室の先生は「これはママみたいなかわいい音、こっちはパパみたいな音だね」と声をかけてくれるなど、工夫しながら子どもにピアノを体験させてくれました。娘も楽しんでくれたようです。
とはいえ、このまま決めてよいのかやっぱり悩んでしまいます。子どもが興味を持ったかどうかをどう判断すればよいのか、習いごとを選ぶポイントを知りたいです。
(2歳7か月の女の子をもつママ・パパより)
子どもが興味を持っているかは、うれしそうな表情でわかる
回答:河邉貴子さん まわりの子どもたちと比較して「出遅れている」と考えるのではなく、本当に子どもが興味を持っているか、好きなことなのかという観点でみてあげてください。子どもがおもちゃのピアノが好きで、体験教室で本物のピアノにもうれしそうに触っていたのであれば、ピアノに興味を持っていると考えてよいと思います。そもそも、子どもは全く興味のないものには食いつかないものです。 また、親が先生の教え方や教室の雰囲気を心地いいと感じるかどうかも大事だと思います。習いごとをさせようとするのではなく、「楽しかったね」「うれしかったね」といった親子の気持ちを大事にしていきましょう。
子ども自身の物差しで考えて、他の子どもと比べない
回答:遠藤利彦さん 習いごとに関して、他の子どもと比べるという発想は持たないほうがよいと思います。子どもが、どのようなことに関心を持って、どれぐらい楽しめたか、興味がどれぐらい継続したか、など、子ども自身の物差しで考えたほうがよいでしょう。
心が豊かになることが習いごとの大きな効果
回答:河邉貴子さん 子どもが、習いごとの教室や先生に物おじすることなく、その子らしく自然でいられることも大事なポイントです。お話にあった体験教室の先生のように、子どもが興味を持てるように工夫をされているのは、とてもよいことだと思います。習いごとで出会った人が大切な友達になったり、教室がかけがえのない場所になることもあります。このように、子どもが「何かができるようになる」ことより、子どもの「心が豊かになる」ことが習いごとの大きな効果だと思います。
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