子どもの年齢によって、ほめ方に違いはあるのでしょうか。
幼稚園(東京学芸大学付属幼稚園)の先生たちに、3~5歳までの子どもたちをどのようにほめているのか聞いてみました。
3歳「できるだけほめる」
3歳までは、「袖をひっくり返して、あとで着やすいね。すごいね」「○○ちゃんが泣いているよって教えてくれてありがとう」のように、できるだけほめてあげます。子どもたちが自主的にやったことなどをほめて、安心感を与えるようにしています。
4歳「子どもの発想をほめる」
4歳になると、子どもが作ったものや、遊びの中で、本人が工夫した部分や頑張ったと思える部分をみて、その発想をほめるようにしています。子どもの「ここを見てほしい」というポイントを考えています。
5歳は「人間関係を認め伝える」
5歳になると、友達関係ができてくるので、友達から認められることも、とてもうれしいことだと思います。そのため、子どもたちをほめてあげたいとき、そのことに友達が気付けるような声かけをしています。例えば、独りぼっちでいた子に声をかけてくれた子がいたら、「〇〇ちゃん、やさしいね」と声をかけた子ではなく、声をかけられた子にさりげなく伝えるのです。
3歳まではなるべくほめる、4歳はその子の発想をほめる、5歳は子どもたちの人間関係のよさや、その子が友達から認められていることを伝える。先生たちは、子どもの発達に応じて言葉がけを工夫しているんですね。
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