子どもが10か月になり、1人遊びが増えてきたのですが、一緒に遊んであげた方がよいのか迷っています。1人で遊ぶより、親子2人で遊んだ方が、子どもがより多くのことに気づけるのではないかと思っています。でも、1人遊びで得られるものもあるのではないかと気になっています。
(10か月の男の子をもつママより)
1人遊びは探求心の芽生え
回答:岩佐寛子さん 1人遊びは子どもの探求心の芽生えです。いろいろなことに関心を持って「これは何だろう」「どうなっているんだろう」と「探求」しているのです。とても大事なことなので、見守ってあげましょう。 子どもが遊んでいるうちに何かがあれば、声を出したり泣いたりして、必ず助けを求めてきます。そのときに、「どうしたの?」と反応してあげると、子どもは「困ったときは、ちゃんと応えてくれる」と感じて、安心の土台となっていきます。安心の土台があれば、子どもはさらなる「探求」へと進んでいくことができると思います。
親子の2人遊びは、子どもの1人遊びのお手伝い
回答:汐見稔幸さん 子どもの「遊ぶ力」は、基本的には「1人で遊ぶ」方向に発展していきます。1人で遊べるようになったことは、大きな進歩なのです。 子どもが小さいころは、おもちゃの使い方を教えてあげるなど、大人が手伝ってあげることもあります。このとき、大人は2人で遊んでいると思っていても、実は子どもは1人で遊んでいる感覚なのです。大人が子どもの1人遊びを手伝っていることになります。その後、子どもが自分でできるようになると、いろいろなことを試しながら一生懸命に遊びます。そうなると、他者は入ってこないのです。
ごっこ遊びなど、相手がいると楽しい遊びは付き合う
回答:汐見稔幸さん 子どもが2歳ぐらいになると「ごっこ遊び」をするようになります。この遊びは、1人で遊ぶより相手がいる方が楽しいので、相手をしてあげるとよいでしょう。子どもが1人遊びとは違う遊びができるようになったことを喜んでよいと思います。 今は、お子さんがようやく1人で遊べるようになってきた段階ですので、あたたかく見守ってあげましょう。
他の子どもたちとの関わりが少なくても、子どもの社会性は育つの?
すくすくポイント
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