子どもは、いろいろな遊びを通して体の使い方を学んでいくと思うのですが、娘はなかなか体を使った遊びをやりたがりません。外で遊ぶことは大好きで、よく砂場で遊んでいますが、アスレチックのような遊びに誘っても臆病な性格でやろうとしません。もっと、いろいろな動きのある遊びをしてほしいと思っているのですが、やりたがらないときはどうしたらいいでしょう。
(3歳5か月の女の子をもつママより)
子どもがやりたいことを認める
回答:吉田伊津美さん まずは「お子さんがやりたいこと」を第一に考えてください。どんな“遊び”がよいかではなく、子どもが楽しんで取り組めることから広げていくことが大事です。“遊び”はやらせるものではないのです。 子どもが「砂場遊び」をしているとき、親は見守って、子どもの取り組みを認めてあげるところからはじめてください。その上で、「もっとこういう遊び方もあるよ」と提案したり、行ったことのない公園に連れていってあげたりして、少しずつ子どもの興味の幅を広げてあげてはいかがでしょうか。
家の中で、できることはありますか?
親との触れ合いでも“動き”は育つ
回答:吉田伊津美さん 乳幼児期であれば、親と触れ合うことで身につく“動き”もあります。例えば、親がうつ伏せになって、子どもがその上で立ったり歩いたりするとバランス感覚が育ちます。その他、親がお馬さんになる、座っている親を子どもが押したり引いたりするような遊びでもよいと思います。子どもにとって、スキンシップはとても楽しいので、そのようなことからはじめてあげるとよいのではないでしょうか。子どもは、人や物など、周囲のいろいろなことからたくさんのことを学んでいます。そういった刺激をたくさん受けていくことも大事だと思います。
生活の中の動きでも体を動かす経験になる
回答:榊原洋一さん 特に乳幼児期は、遊びの中で体を動かすことが原則です。子どもが楽しく遊ぶ中に“動き”があり、それが自発的に行われます。親が何も言わなくても、子どもは自分から、何かにのぼったり、走ったり、はってみたり、たくさん体を動かしています。これも運動なのです。 アスレチックのような、ある特定の運動をしないといけないわけではありません。日常生活の中でも運動はあります。例えば、階段を上る、手を洗うために洗面台で背伸びする、イスにのぼって座る、それらすべてが運動になり、体を動かす経験になります。親は、そういったことがやりやすく、安全な環境を用意してあげてください。
すくすくポイント
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