運動神経を伸ばすにはどうしたらいい?
4歳になる長男は、体を動かすことは大好きですが、どちらかといえば運動が不得意だと思います。例えば、同年代でうまくボールを蹴ることができる子がいますが、うちの子はうまくありません。いろいろな動きの練習になればと、本人が希望した体操教室とサッカーチームに入っています。でも、できないとすぐに飽きて、なかなかやる気になってくれません。運動は苦手より得意なほうがいいだろうと思いますし、小学校にもつながっていくと思うので、伸ばしてあげたいのですが、どうすれば運動神経が伸びるのでしょうか?
(4歳と1歳5か月の男の子をもつママより)
個人差はあるが、経験の繰り返しで伸びる
回答:榊原洋一さん もちろん子どもの運動能力を伸ばしてあげることはできます。生まれながらに持っている素質は決まっていますが、動きの経験を何度も繰り返すことでうまくなります。個人差はありますが、その子の能力として、いろいろなことができるようになっていきます。
年齢的に向いていない運動もある
回答:榊原洋一さん 子どもの年齢によっては難しい運動もあります。例えば「ボールを蹴る」動作は、難しい動きの組み合わせです。片足でバランスをとって静止するだけでも難しく、その上で足を振りかぶって蹴る。さらに、ねらった方向にボールを飛ばすために、ボールを蹴る場所もコントロールしないといけません。うまくボールを蹴るためには、いろいろな動きが要求されるわけです。 練習を繰り返せば、はじめは空振りしていた足がボールに当たるようになり、うまくなっていきます。大人と同じような動きができるようになるのは、7歳ぐらいまでかかると医学的な経験則で知られています。その子なりのできることをみていきましょう。
日常生活の中にも動きがある
回答:吉田伊津美さん 運動はスポーツに限ったものではなく、日常生活の中にも“動き”があります。ですので、生涯にわたって健康な心と体を保つという意味でも、幼児期に多様な動きの経験をしておくことは必要だと思います。
息子は、周りと比べて自分ができないと、すぐにしなくなってしまいます。そういった壁を超えられなくて「嫌だな」となっているときは、無理にでもやらせたほうがいいのでしょうか?
周りの子どもと比べず、できたことを褒める
回答:榊原洋一さん うまくできる子を目標にして「あの子ぐらいにできるようにやりなさい」といったことを子どもに言うのは注意してください。子どもの性格による部分もありますが、それでは子どもがめげてしまいます。周りと比べるのではなく、本人ができたことを褒めてください。「この前よりできるようになったね。練習するとうまくなるよ」と声をかけて、子どもを心理的にサポートしていきましょう。
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