子どもが事故にあったとき、どのような応急手当てをすればよいのでしょうか。そんな応急手当てを体験できる講座が各地で開催されています。今回、東京消防庁の立川防災館で毎月開催されている「新米パパ・ママのための応急手当て講習会」にうかがってみました。
本日のテーマは「心肺蘇生」。異物で窒息したり、水に溺れたりして意識がない場合は、心肺蘇生を行うことが大事なのです。
立川防災館インストラクターの大竹すみえさんに、赤ちゃんの心肺蘇生法を教えていただきます。
赤ちゃんの心肺蘇生法
赤ちゃんの様子がおかしかったら、まずは声をかけながら足の裏などを触って“反応を確認”します。
反応がないときは大声で人を呼び、119番通報と、AEDを持ってきてもらうようにお願いします。
自分ひとりの場合は、まず119番通報します。
次に“呼吸を確認”します。10秒間で胸とお腹の動きをみて、呼吸をしているかチェックします。
呼吸がない場合は「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」を開始します。
<胸骨圧迫(心臓マッサージ)>
赤ちゃんの乳頭に人さし指・中指・薬指をあて、そのまま胸の中央まで持っていき、人さし指を離して中指・薬指の2本で胸を押します。
※1歳以上の場合は、両手の手のひら、または片手の手のひらで押します
胸が3分の1の深さに沈むくらいの強さで30回押します。1分間に100~120回のペースで押しましょう。
このマッサージは脳に酸素を送ることが目的です。
続いて「人工呼吸」を行います。
<人工呼吸>
赤ちゃんのあごを軽く引き上げ、大人の口で赤ちゃんの口と鼻をまとめて覆います。このまま息を2回吹き込みます。
赤ちゃんの肺は大きくないので、胸が軽く上がる程度で約1秒かけて静かに吹き込みます。
※幼児の場合は、鼻をつまんで口から息を吹き込みます
赤ちゃんが泣きだすなどの反応があらわれるか、救急隊員と交代するまで、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を交互に繰り返します。
AEDがある場合
AEDがある場合は、すぐにAEDの電源を入れ、自動音声の指示通りに使います。
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