シンプルで作りやすい飛田和緒さん(料理家)の家庭料理には、おいしい工夫がいっぱい詰まっています。そんな飛田さんに、作り置きができて、いろいろなメニューにアレンジできる「常備菜」を教えていただきます。
今回は、朝食にアレンジできる常備菜です。
講師: 飛田和緒(料理家) 子どもは急にお腹がすいたりして、ご飯を待てないことがありますよね。子どもがまだ小さいころは、簡単に用意できるものを作り置きしておくと便利ですよ。
常備菜① かぼちゃのペースト
【保存期間:冷蔵で3日ほど】
いろいろな野菜で作ることができる「野菜のペースト」。今回は、かぼちゃを使ったペーストを紹介します。
<材料>
かぼちゃ 1/4個
たまねぎ 1/2個
バター 10g
<作り方>
たまねぎを薄切りにします。
かぼちゃの皮をところどころむいて、一口大に切ります。
鍋にバターを入れて中火にかけます。
バターが溶けてきたら、たまねぎを炒めましょう。
たまねぎがしんなりして透き通ってきたら、かぼちゃを加えて炒め合わせます。
その後、水を入れて、柔らかくなるまで15分ほど煮ます。
ひたひたより少なめの水で煮るのがポイントです。かぼちゃからも水分が出るので、水を入れ過ぎるとペーストにしたときにゆるくなってしまいます。
かぼちゃが柔らかくなったら、粗熱をとり、ハンドミキサーなどでピューレ状にします。
これで、かぼちゃのペーストのできあがりです。
※料理が冷めてから清潔な容器に移し、フタをして冷蔵庫で保存しましょう
かぼちゃのペーストの朝食アレンジ料理
かぼちゃのペーストをアレンジして「かぼちゃのポタージュ」を作ってみましょう。
かぼちゃのペーストを温めながら、お好みの量の牛乳でのばします。
これだけで、簡単にできあがります。
かぼちゃのペーストをパンに塗るのもおすすめです。
常備菜② きんぴらごぼう
【保存期間:冷蔵で4日ほど】
続いての常備菜は「きんぴらごぼう」です。
<材料>
ごぼう 3本分(250gくらい)
酒 大さじ1
砂糖 大さじ1
しょうゆ 大さじ1 と 1/2
ごま油 大さじ1
<作り方>
ごぼうをよく洗い、 皮ごと千切りにします。長さは4センチくらいが目安です。
小さなお子さんでも食べやすいように、できるだけ細く切っておきましょう。
切ったごぼうを5分ほど水にさらして、あく抜きします。
ざるでごぼうの水気をよく切り、ごま油を熱した鍋で炒めます。
油がまわって、ごぼうがしんなりしてきたら、酒と砂糖を加えましょう。
4~5分炒めて、ごぼうが透き通ってきたら、しょうゆを加えます。
汁気がなくなるまで炒めましょう。
これで、きんぴらごぼうのできあがりです。
※料理が冷めてから清潔な容器に移し、フタをして冷蔵庫で保存しましょう
きんぴらごぼうの朝食アレンジ料理
きんぴらごぼうをアレンジして「きんぴらごぼうサンド」と「オムのっけご飯」を作ってみましょう。どちらも簡単に作れます。
きんぴらごぼうサンド
ロールパンに切れ目を入れて、バターとマヨネーズを適量塗ります。きんぴらごぼうをサラダ菜やきゅうりと一緒に挟めばできあがりです。
オムのっけご飯
ご飯に、きんぴらごぼうと炒めたベーコンを混ぜ合わせます。
お皿に盛りつけ、甘めの卵焼きを乗せればできあがりです。
※卵アレルギーの心配があるお子さんは医師に相談してください
常備菜を保存するときのポイント
次の3つの点に気をつけて、常備菜を上手に保存してください。
1. フタつきの容器を用意。
2. 料理が冷めてから、清潔な容器に入れ、フタをして冷蔵庫で保存。フタを閉めるときにできるだけ空気を抜く。
※紹介した常備菜の保存期間は目安です。季節によっては早めに食べきるようにしましょう
同じ週に放送された番組記事
- (月)飛田和緒の常備菜(1)朝食にアレンジできる常備菜
- (火)飛田和緒の常備菜(2)夕食にアレンジできる常備菜
- (水)飛田和緒の常備菜(3)おやつにアレンジできる常備菜
- (木)飛田和緒の常備菜(4)麺とアレンジできる常備菜
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